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来夢来人の中身を観察

先日、MPUを交換したときに撮影した写真を簡単にまとめてみました。

まずは全体像から。上蓋を外して内部を観察。
S1モデル10/20と同じくらいのサイズでしょうか。
FDDやカセットが付いているので、10/20のような軽さではなく、少しずっしりきます。

電源横の基板がカセット関係のアンプ、ロジックコントローラが載った基板です。
大きめの抵抗やコンデンサン等、電源回路の一部も入っているようです。

拡張スロット部
S1と同じく、72ピンの拡張スロットが2本ありました。(信号などは今の所S1と同じかどうかは不明)

FDD I/F基板は44ピン仕様でピンアサインは不明。

プリンタポートの上に見える石はPIAのHD46821 ちなみに外部用の12ピンPIA拡張コネクタも
省略されています。
(基板にパターンはあるのでコネクタを半田付けすればOKかも)

FDD I/F基板部
コントローラは富士通のMB8876A、データセパレータはSED9420とモデル30/40の2HD仕様機と
同じ構成

この基板にはPSGのAY-3-8913が搭載されています。

RAM部
メインメモリだと思われるHM4864とグラフィック用VRAMだと思われるTMS4416が見えます。

文字表示用と思われるSRAMが2個とキャラクタジェネレータ用と思われるマスクROMが見えます。
マウス用のIC(YGP001)はS1と同じくIC99というTagNoのようです。このICが無いとマウスが
使えない。これはオプションではなく実装してほしかった・・・・
やはり、イメージジェネレータ用のSRAMは省略されているようで見当たりません。

表示出力廻り(YGD002)
表示出力関係はカスタムICのYGD002で行っているようですが基板裏側に表面実装されているので
信号が取り出せません。

幸いなことに基板には2.5mmピッチで信号を取り出せるランドがあります。
最悪ここに半田付けすれば信号は取り出せますが、本体改造はしないポリシーなので、表示出力の
信号は近くのLS05に亀の子で取り出す予定。

CRTCのHD6845、タイミング制御のYGM001が見えます。

ROM部
S1BASICのROMだと思われる32KBのROMが2個、その隣に8KBのROMがありますがこれは何だろう!?キャラジェネかな

レベル3ベーシックのROMだと24KBらしいので32KBのROMになるはず。

基板裏面にカスタムICが実装されています。

基板裏面に表面実装されているカスタムICは5個、YGD007、YGD001、YGD002、YGM002、YGM003

ちなみに基板表の全体像はこんな感じです。

まとめ
やはりIG関係の部品は省略されている模様。
ACIAも省略されていましたがカスタムICのYGP002も省略されているようです。
その他カスタムICではYGD003(表示出力制御)とYGD005(IG入出力制御)が省略、YGP001(マウス制御)はS1同様オプションでした。

先日コメントでモニタモードの操作方法を教えて頂いたので、レジスタも確認してみました。
ACIAのレジスタ、マウス関係のレジスタはICが無いのが理由か分かりませんが$FF、LEVEL3BASIC ROMエリアと思われる領域も$FFでした。やっぱRS232、データレコーダ、L3BASIC、MOUSEは利用不可そうです^^;;

その他、ハードウェアではPIA12ピン拡張コネクタ、B/Wモノクロ出力、CMT I/F、
スーパーインポーズ用I/Fが省略されております。

色々省略されていますが、S1互換機には間違いないようです。

kabekin

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  • お伝えするのを忘れておりましたが、こちらの機体には拡張メモリが付いております。
    その説明書もついているのですが、説明書自体はS1用です(日立純正)。
    まだ時間がなくて中の拡張メモリ自体は確認していませんが、拡張スロットのピンアサインはS1と同じだと思います。

  • >konekonetさん
    情報ありがとうございます(*^_^*)
    やっぱS1と同じ仕様そうですね。
    これで安心して拡張I/Fを使った実験ができそうです^^;;;