■ロリポップレンタルサーバでのNetCommonsバックアップとレストア
NetCommonsには管理画面にバックアップ機能がありますが、「フルバックアップ」からのリストア方法がわかりません。
いっそのことサーバ全体のバックアップ&データベースのバックアップ手順をまとめてみました。
この方法でのバックアップとリストアはネットコモンズのメジャーバージョンが同じ場合のみ成功の可能性が高いと思われます。マイナーバージョンの違いは大丈夫そうですがメジャーが違う場合はダメかもしれません。
またこの記事は開発環境から実サーバへの引っ越し作業用です。mapleやWebapp等もバックアップしていますので、引っ越し目的ではない場合、適宜不要なファイルやディレクトリは省いてレストアしてください。
◇バックアップ(保存) 1)Webサーバ上のデータバックアップ NetCommnonsのWebサーバ上のファイルは「htdocs」「webapp」「maple」の3つフォルダに入っています。それプラスindex.php。必要があれば.htaccessも。このフォルダ3つとindex.phpをFTPでフォルダごと全バックアップします。
バックアップの際も、バイナリー転送モードを選択しておきます。
転送が完了したらバックアップしたら一応エラー無く完了したかどうかを確認しておきます。
さらに念を入れてダウンロードしたフォルダーサイズとサーバー上のフォルダーサイズを比較すておきます。
この比較作業は時間がかかるので、正常終了のみきちんと確認すれば別にしなくてもいいかも・・・
FFFTPではサーバ側のフォルダーを選択し、右クリックでメニューを出し「ファイル容量計算」を実行します。
と容量を表示してくれます。
全てのデータを保存し終わったら、Webサーバ上のデータはバックアップ完了です。
2)データベースサーバ上のデータバックアップ ロリポップサーバでのMySQLデータバックアップ方法はテーブルのエクスポート機能で行います。
データエクスポートの確認を行った際のphpMyAdminのバージョンは3.2.2.1でした。
ロリポップの管理画面からデータベース管理画面phpMyAdminにログインします。
「ユーザー名」と「サーバー名」を確認して「phpMydminを開く」をクリック。
phpMyAdmin画面が開くので「ユーザー名」「パスワード」を入力後、サーバ名を選択して「実行する」をクリックします。
phpMyAdminのトップ画面が開いたら左側のデータベース一覧からバックアップを取りたい(エクスポート)データベースを選択します。
データベースを選ぶとテーブル一覧を表示する画面が表示されるので「エクスポート」タブをクリックします。
エクスポート機能の画面が表示されるとエクスポートグループ内のテーブル名選択で全てのテーブルが選択されていることを確認する。(全選択を使用すると抜けがなくて安全)
「構造」グループ内の「DROP TABLE/VIEW/PROCEDURE/FUNCTION/EVENTを追加」にチェック。
「ファイルに保存する」にチェックを付ける。
その他は画面が開いたときのデフォルトの通り。
設定内容を確認し「実行する」をクリックします。
ファイルの保存確認が出るのでファイルを保存して。データベースのバックアップ完了。
バックアップしたファイルが揃っていることを確認。
◇レストア(復元)
1)Webサーバー上のデータレストア バックアップしていたNetCommons用のファイル一式が入ったフォルダをFTPでサーバに転送します。
(バイナリ転送モードで)
一度Windows機で保存したバックアップをUnixサーバーに戻すと「webapp/config/install.inc.php」のパーミッションが644になってしまうようなので444に変更します。それ以外のファイルに特に問題はないようです。
(変更しないとインストール開始画面が表示されます。)
エラー無しで全て転送し終わったらWebサーバ上のデータは復元完了です。
(バックアップの場合はバージョンの違うシステムに全てのファイルを戻さないでください。当然おかしくなります)
2)データベースサーバ上のデータレストア 新規でデータベースを作成する場合と既存のデータベースにレストアする方法があります。 既存のデータベースにレストアする場合はロリポップの管理画面からphpMyAdminの画面にログインします。
データベースを作成する場合 「バックアップを取ったデータベース名と同じ名前のデータベース」にする
「バックアップを取ったデータベースと同じ名前のサーバ」にする
「バックアップを取ったときのデータベース接続パスワードと同じにする」
とスムーズにいきます。
データベースを新規に作成します
バックアップを取ったときと同じ条件でデータベースを作成します。
確認が出るのでデータベース名を確認して「はい」をクリックします。
パスワードの確認が出るので確認して「OK」をクリックします。
正常に処理が終わればデータベースが作成されます。
既存のデータベースにリストアする場合。(新規でデータベースを作成した場合もここから同様) ロリポップの管理画面からデータベース管理画面phpMyAdminにログインします。
「ユーザー名」と「サーバー名」を確認して「phpMydminを開く」をクリック。
レストアしたいデータベースを選択します。
新規のデータベースの場合、「このデータベースにはテーブルがありません」の表示が出ています。
「インポート」タブをクリックします。
「インポート画面」が開きます。
「インポートするテキストファイルの位置」でバックアップしたファイルを選択して「実行する」を押すとアップロードが始まります。
しばらくアップロード処理が続き、正常に処理が完了したら「インポートは正常終了しました」のメッセージが表示されます。
インポート完了後左側フレームテーブル数とのテーブルリストが表示されればOKです。
データベースの位置が変更になってしまった場合は「install.inc.php」のdefine(‘DATABASE_DSN’, ‘mysql://ユーザー名:パスワード@ホスト名/データベース名’);を変更すると動作しました。
パーミッションを元に戻さないとインストール画面が表示されて焦ります・・・
この方法はデータベースを新規に作成しているためサイトの引越しにも応用できそうです。XAMPPの環境が立ち上がったらおいおい実験してみます。
注)この記事はあくまでも個人での実験結果です。正確な情報ではない部分が含まれている可能性があります。
詳しい情報はもっともっと調べてみてください。
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