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Limelight2020を分解してみる (その2)

内部を覗いて、使用部品など探ってみます。
FDDが載っている金属板を取り外して基板を見てみます。

2段重ねになっており上側の基板にはVFCと書かれています。
ゲートアレイが一つとDRAM、FDC、VFO、PIO、DAコンバータが載っているようです。
アナログちっくな回路もたくさんあります。
型式で分かる範囲では
FDC=PD72065G, VFO=MB4107A, PIO=MB89255, D/A=DAC0800,DRAM=MB81464でした
下側のメインボードを見てみると

ほとんどがゲートアレイで正体不明です。
CPUはCMOS版8086でOKIの80C86でした。
電脳技研氏の読み通りCMOSでした(*^_^*)
その他型式から読み取れるチップは
DRAM=M5M4256L,DMA=PD71071Gくらいです。
漢字関係のROMは別基板になっているようで、簡単に取り外せなかったので詳細は不明ですが
これが漢字ROMと辞書ROMのようです

液晶画面につながるフラットケーブルに一番近いLSIはゲートアレイでした。
詳しくは分かりませんがグラフィックコントローラも専用LSIなのでしょうか?
ざっくり見回した感じではCRTコントローラLSIっぽい物は見当たりませんでした。
メインボードから背面のコネクタ群に入出力が出ています。

このコネクタ付近にはRS232C用のドライバ/レシーバも見当たらない上、HDDコントローラ等も見当たりません。
これらもカスタムチップなのでしょうか??
フロッピドライブですが、ソニーのMP-F83W-00Dが使用されています。

これまた、マイナーなFDDで入手困難っぽい
拡張スロット部には大コネクタと小コネクタの2つがあるようです。
大コネクタにはモデムカードと思われるカードが刺さっていました

小コネクタには何も刺さっていませんでしたが、本体背面の留守番電話機能切り替えスイッチから何らかの配線が繋がっているので電話絡みのスロットだと思われます。
この配線ですが、モデムと留守番電話を切り替えるスイッチのようですので、小コネクタに何か装着しなければ留守番電話機能は使えないのかもしれません。

とにかく情報が無いうえ、カスタムチップの塊であるLimelight2020の正体を解析するのは不可能なようです。
しかしネットで探してもこれだけ情報が出ないということは、既に情報が無いんでしょうね。
システムの起動ですが、
PC-AT用MS-DOSや2DDのB16用MS-DOSを入れて起動させてみると
Drive nor ready, set disk & strike any key when readyと出ます。

B16用やPC-98用2HD MS-DOSを入れて起動させてみたところ
Not PWS system disk, change disk & strike any key when readyと出ます。

他のMS-DOS機のように別機種のMS-DOSをロードしてハングアップするのではなく、ロード前に何かのチェックをしているようです。
どちらにせよ期待していたB16互換機ではなさそうなので、気長に情報収集するしかなさそうです(*^_^*)
何かご存じの方、いろいろ教えてください。
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kabekin

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  • 3年半も前の記事に今頃アレですが。
    InterfieldのLimeLight2020を昔持ってました。
    本体は多分捨てたと思いますが取説や関連するフロッピーなんかは
    まだ実家にあるかもです。ご入用でしたらお譲りしますけど。

    • コメント&素敵な提案ありがとうございます(^^)
      LimeLight2020はネットでも殆ど情報が無く謎だらけなので是非取説など見てみたいです。
      メールアドレスを頂いておりますのでメールさせて頂きます。
      宜しくお願い致します(^^)