以前から気になっていたマイコン用テスター HP5006A シグネチャアナライザを入手しました。
先日頂いたFM-11AD2+の修理に使えないかと考えていたのですが、測定原理は何だか複雑で測定の指示値を理解するには無理がありそうです・・・
しかし、診断したい回路をテスト状態に入れることができれば正常な基板と故障基板を並べて同じポイントの値を比較すれば故障箇所の検討がつくのではないかと甘いことを考え中です。
(MMRなどが絡んだ回路の診断は無理そうですが・・・)
eBayで落札したものですが、入札価格の高騰もなくUSD56とラッキな価格でした。
急激な円安で為替では損した気分ですが、送料が安かったので日本円でトータル15K程度でした
これまでアメリカから測定器やパソコンを買うと送料が高すぎでセカイモンを利用して送料を抑えていましたがこれなら直接取引できるレベルです。
送られてきた伝票にはこれまで見たことのない「i-Parcel」というロゴ
ネットで調べてみると米アマゾンやeBayが使用している運送会社のようです。
日本での配送は郵便局ではなく佐川でした。
配送時間は約11日で安い割には速い到着だと思われます。
My eBay画面で全ての区間が追跡できるので便利かと・・・・
出品者によってはUSPSのEMSを使っているのでWorld Wide出品の全てとまではいきませんが
セカイモンを使わなくてもeBayで落札できる いい流れになってきて嬉しい限りです^^
前面の塗装が一部剥がれかけていますが、比較的きれいな本体です。
TIMING PODやDATA PROBEに破損はなく、ジャンクとしては程度が良いレベル
データプローブの先端は完全に針です^^
ジャンク品、動作確認なしの売り切りでしたのでドキドキしながらチェック開始・・・・
こちらから「取説」をダウンロードさせて頂いてテストモードで機能をチェック
セルフチェックOKということで、一安心^^
使い方は「6809ハンドブック(アスキー)」の付録.C 「応用装置と最新の保守方法の実例」を参考に進めてみたいのですが、難しくて一部理解できないので実験しながら多少カットアンドトライが必要そうです。
6809ハンドブックの付録解説では、使い方の詳細がかなり端折られていると思われるのでHP社のアプリケーションノート 「No.222」をこちらのサイトからダウンロードさせてもらい内容を確認しました。
(英語なので必要そうな部分しか読んでいないので、ほとんど何も理解できていない状態ではあります^^)
ざっくり読んでみた感じではMPUのフリーランモードでテストするようで、フリーランモードのやり方が書いてあります。
(6809ハンドブックとHPアプリケーションノートNo.222の内容はほぼ同じ説明のようです)
ここで、MPUのフリーランモードってなんだろう・・・!?
MPUのデータバスをマイコン回路から切り離してプルアップするとリセット直後からフリーランモードに入るっぽんですが、これまで読んだ参考書にはそのようなことは書かれていなかったような気が・・・・
(普通のリセットベクトル番地以外に何かスタートの仕組みがあるようです。)
日本語版6809仕様書を頂いているので調べてみたいと思いますが、そのようなことが書いてあった記憶はありません・・・^^;;
HP5006Aの動作確認には恐らくブラックボックス部分が一番少ないと思われるFM-8を
実験台にしながら使い方を研究してみたいと思います。
(FM-8でも十分大規模なマイコン回路なのでもっとシンプルなマイコン回路でないと扱えないかもしれませんが・・・)
物置にFM-8を救出しに行かねば
FLUKEのマイコンテスタも気になります
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フリーランモードって、HCF命令(Halt and Catch Fire)のことですかね。
6800/6809は危険な隠し命令が存在します。
マイコンのフリーランについてネットで参考資料を探してみました。
どれも英文なのでほとんど内容を把握できないのですが、少しだけ概要がつかめてきました。
どうやらデータバスを回路から切り離すことで動作し、普通はNOP命令を使うそうです。
手順は
データバスを回路から切り離してデータバス上に抵抗ジャンパでNOP命令を指定する。
「割込み」「HALT」「バスリクエスト」を回路から切り離してアクセス禁止にする
この状態でMPUをリセットするとプログラムカウンタが規則的に進む特性を利用できる。
との記載があります。
これらの特性は6800でも6809でもZ80,8080,6502等どのMPUも同じ特性らしく
全て上記の方法でできると書かれていました
これまで読んだ6809の参考書ではフリーランに関する解説は見たことがないのでよく分かりません。
唯一言及のあった6809ハンドブックのシグネチャアナライザ応用解説ですが、こちらはNOPではなくCLRB命令を使っているようです。
6808ハンドブックの解説はHP社のアプリケーションノートとほぼ同じ内容のようなので、AN222を追いかけて見たいと思います。
どちらにしてもMPUのフリーランを理解しないと汎用マイコンでシグネチャーアナライザの応用は難しそうです(^^)