何でも集めていた頃の思い出を振り返ってみます。
今回、ご紹介するのは
日立のベーシックマスターレベル3 Mark5の次に使用していた思い出のPCです。
CPUにモトローラの68B09Eを使用、S1モードでは2MHzで動作するという当時としては高速なパソコンでした。
CPUが高速で、I/Fやメモリ空間に特に不満も無くすばらしいパソコンだったのですが、グラフィックが200ラインだったのが致命傷でした。
当時といえばライバル機は同じ6809系のFM77やZ80系のMZ-2500がいち早く400ラインに移行。
S1ユーザーの私としては悔しいばかりでしたが、使いやすいS1-BASICが気に入り16ビット機のN5200に移行するまでメインPCとして長い間使用した思い出のPCです。
既に現役を退き、売却前に撮影したMB-S1 モデル10
右下にSYSTEM-A(S1モード) SYSTEM-B(レベル3モード)を切り変えるスイッチが付いていました
MB-S1/10の特徴は軽い本体重量。 大きさのわりに持ち上げたときの軽さに驚いたものでした。
左側には小型のスピーカーを内蔵し、内蔵のPSG音源で当時流行のゲームミュージックをプログラミングし再生していました。
3和音8オクターブのPSG音源で再生される音楽は非常に魅力的^^
といっても、自分でゲームミュージックをプログラミングできるわけもなく、ベーシックマガジンのゲームミュージックコーナーでFM-77用F-BASICのソフトを移植し入力していた思い出があります。
F-BASICとS1-BASICは同じ6809系PCの流れを汲んで移植性抜群でした
当時自慢げに使っていたSYMBOL命令などは6809系のメリットかと思っていましたがZ80系パソコンでもあったんですね。
その後、2HDのFDDを搭載したMB-S1/40が私のコレクションにやってきました。
S1/10の重量が異常に軽かったのに反比例し、モデル40の重量は非常に重かった思い出があります。
モデル10には搭載されていなかった漢字ROMを搭載し何か応用できないかと考えていましたが、特に活用方法もなく結局モデル10をメインに使用するというもったいなさ。
また、モデル10には搭載していなかったRS232Cのコネクタが搭載されていたためS1-BASICでターミナルやアマチュア無線用のRBBSなど作成し楽しみました。
この頃は2HDのFDDにデータを記録してもそこそこのRBBSを運用できてましたよね。
モデル40のエンブレム (私はモデル10の方がかっこいいと思います)
廃棄処分する前に撮影したS1のキーボード写真です。
S1のキーボードの特徴としてカールコードの劣化が多くみられます。
私の所持していたS1のキーボード3個の全てでカールコードがボロボロになっていました。
おそらくみなさんのキーボードもカールコードが痛んでいるのではないでしょうか???
ベーシックマスターレベル3の頃に使用していた 2DD 2デッキのFDD外付けドライブMP-3560と一緒に撮影した写真です。
MP-3560はS1のSYSTEM-AモードのS1-DISKBASICでも特に問題なく使用でき、重宝しました。
モデル40で使用した場合、FDD4デッキを達成でき満足感もありました。
振り返ってみるとMB-S1は時代がパソコンをいじっている時間で一番楽しかった時代でした。
現在ではかなり入手困難なPCになってしまいました。
押入れからS1関係のマニュアル類が出てきたので少しずつ情報を掲載していきたいと思います。
まずは拡張機器の型式から
MB-S1 周辺機器情報 | ||
品名 | 型式 | MODE |
感熱プリンタ | MP-1020 | 共通 |
ドットインパクトプリンタ | MP-1041/AR-1046 | 共通 |
〃 | MP-1050/AR-1055 | 共通 |
漢字プリンタ | MP-1052 | 共通 |
〃 | MP-1053 | 共通 |
MP-1053用第2水準漢字ROM | MP-9742 | 共通 |
MP-1053用オートシートフィーダ | MP-2931 | 共通 |
MP-1053用簡易インサータ | MP-2932 | 共通 |
CMTデータレコーダー | TRQ-359 | 共通 |
〃 | TRQ-1500/2400 | 共通 |
マウス | MP-3710 | A |
ビデオスーパーインポーズカード | MPC-VS01S | A |
RS-232Cコネクタ (レベル3用と共通) | MP-9732 | 共通 |
S1拡張ボードA (72P-2ポート) | MPC-EX01S | 共通 |
S1拡張ボードB (56P-2ポート) | MPC-EX02S | 共通 |
S1拡張ボード (72P-3ポート) | MPC-EX03S | 共通 |
S1拡張ボード (72P-2ポート/56P-2ポート) | MPC-EX04S | 共通 |
S1拡張ボード (72P-4ポート) | MPC-EX05S | 共通 |
拡張ボードA用ミニフロッピーディスクカード(2台4ドライブまで可) | MP-1870 | 共通 |
拡張ボードB用ミニフロッピーディスクカード(2台4ドライブまで可) | MP-1802/A | 共通 |
拡張ボードA用8インチFD用I/Fカード | MPC-FL01 | A |
拡張ボードA用高密度ミニフロッピー用I/Fカード | MPC-FL03 | A |
5インチ ミニフロッピーディスクドライブ (両面倍密度) | MP-3550/3560 | 共通 |
3インチ コンパクトフロッピードライブ (片面単密度) | MP-3370/3375 | B |
5インチ ミニフロッピーディスクドライブ (両面高密度) | MPF-510S | A |
5インチ ミニフロッピーディスクドライブ (モデル30増設用-両面高密度) | MPF-551 | A |
拡張ボードB用標準フロッピーディスクカード(2台4Drvまで可) | MP-1806 | 共通 |
拡張ボードB(MPC-EX02S)用コンパクトフロッピーディスクカード(Bモード専用) | MP-1805 | B |
8インチ ミニフロッピーディスクドライブ | MP-3630/3660 | 共通 |
DISK-BASIC 5インチ A(S1)モード用 | MA-S101 | A |
DISK-BASIC 5インチ B(LEVEL-3)モード用 | MA-5320 | B |
DISK-BASIC 8インチ A(S1)モード用 | MA-S102 | A |
DISK-BASIC 8インチ B(LEVEL-3)モード用 | MA-5310 | B |
DISK-BASIC コンパクトフロッピー B(LEVEL-3)モード用 | MA-5370 | B |
コンパクトフロッピーディスクドライブ | MP-3370/3375 | B |
拡張ボードA用拡張RAMカード 64KB | MPC-RA64S | 共通 |
拡張ボードA用拡張RAMカード 128KB | MPC-RA128S | 共通 |
拡張ボードA用拡張RAMカード 256KB (モデル30/40用) | MPC-RA256S | 共通 |
拡張ボードA用拡張RAMカード 512KB (モデル30/40用) | MPC-RA512S | 共通 |
拡張ボードA用漢字ROMカード (第一水準漢字+単漢字辞書+3ストローク変換辞書) | MPC-KA01S | 共通 |
拡張ボードA用漢字ROMカード (第一,第二水準漢字) | MPC-KA02S | 共通 |
拡張ボードA用68008カード 40000 | MPC-68008 | A |
MPC-68008用CP/M-68K OS MPC-RA128が必修 80000 | MPC-CPM68KA | A |
拡張ボードA用通信ROMカード (Aは漢字ROM無版) | MPC-CM01(A) | A |
電話回線直接接続用 モデムボード 25000 | MPC-MD01 | A |
増設RS-232Cカード | MPC-RS01 | 共通 |
ビデオスーパーインポーズカード | MPC-VS01 | A |
DMAカード (OS-9用400ラインソフト込) 25000 | MPC-DM01A | A |
OS-9セット モデル30-40用 2HD 3スロット仕様 79800 | MPC-OS9A | A |
OS-9セット モデル10-20用 2D 2スロット仕様 79800 | MPC-OS9B | A |
MSX仕様ジョイスティック 3500 | MPN-8001/2H | AV10 |
MSX仕様手書きタブレット 19800 | MPN-7001H | AV10 |
拡張ボードB用漢字ROMカード (Aも同一仕様) | MP-9740/A | 共通 |
拡張ボードB用増設プリンタカード | MP-1810 | 共通 |
拡張ボードB用PIAカード | MP-1895 | 共通 |
拡張ボードB用増設RS-232Cカード | MP-1820 | 共通 |
拡張ボードB用サウンドカード | MP-9720 | B |
拡張ボードB用単密用標準フロッピーIFカード (MP-3540/3370用) | MP-1805 | B |
拡張ボードB用標準フロッピーIFカード (MP-3560用) | MP-1806 | 共通 |
モノクロ 12型CRT 2000文字(80*25用) グリーン長残光 | K12-2070P | 共通 |
モノクロ 12型CRT(L3用) | K12-2055G | 共通 |
カラー 14型CRT 7色 2000文字(80*25)長残光 高精細 168000 | C14-2170 | 共通 |
カラー 12型CRT 低価格品 89800 | C12-2120 | 共通 |
カラー 12型CRT 低価格品 99800 C12-1210改良版 長残光 15色 | C12-2121 | 共通 |
カラー 14型CRT 15色 (/A)は全面フィルタを追加版 108000 | C14-2190/A | 共通 |
RGB 21P接続ケーブルS1 | C15-B01 | 共通 |
VHFコンバータ(MP-9781はVHF CH2/3切替可能) | MP-9780/9781 | 共通 |
音響カプラ (RS-232C接続) | MP-3760 | 共通 |
P.S
久しぶりにインターネットでMB-S1の情報を検索中にS1には400ラインモノクロというモードがあるという情報を見つけました。
私がS1を使っていた頃は気づきませんでした。・・・・
その他ONKYOのオーディオ機器に全く同じMB-S1という型式の機器があるんですねぇ~。
2011-02-07追記
MB-S1モデル30/40の回路図が出てきました。
基板の配線図などもありました。
キーボード周りの回路も確認しましたがはシンプルでいいですね~ぇ。
ROM化されたマイコンではなさそうなので自作な感じです。
一度手放したMB-S1ですが、最近また欲しくなってしまいました。
譲って頂ける方がおられましたら、コメントをお願い致します(*^_^*)
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はじめまして。
MB-S1懐かしいですね。
当時中学生で、親が買ったレベル3を使っていましたが、S1 Model40が欲しくてたまらなかったです。
結局はレベル3の後はX68000になりましたが・・・
400ラインの件ですが、MZ2500もFM77も、400ラインはモノクロのみで、それはS1もおなじだったと思います。
もっともS1だとインタレス表示になるでしょうか・・
8ビット機で400ラインのカラーはX1Turboくらいではなかったかと思います。
そういえばレベル3用に、400ラインカラー表示するボードの回路図が月刊I/Oに出てましたね。
S1で致命的だったのは、時期が遅すぎたのとソフトの少なさだったと思います。
>MB6890Userさん
コメントありがとうございます(*^_^*)
MZ2500もFM77も400ラインはモノクロだったんですね。
どちらの機種も当時遊んでいましたが、400ラインモードは使ったことありませんでしたね。
この記事のS1は数年前ヤフオクで売却しましたが今思えばModel10か40のどちらかを残しておけばよかったと後悔中です・・・・
現在はレベル3MARK5本体とCRTのみ手元に残っていますが、DISKBASICとFDD装置を手放してしまったのでこちらも利用価値が下がってます(泣