Categories: R10旧型PC

【S1】【B16】リコーのワープロ用高密度ドライブを見てみる

S1/30でOS-9L2を弄り始めましたが1デッキ仕様というものがここまで不便だとは・・・・

来夢来人も1デッキでしたが、S1DISKBASICで使っている限りでは特段不満もなく便利でした
しかし、FLEXやFORTHを弄る場合2デッキが欲しくなります^^

そこで、ジャンクで確保しているリコーのワープロ用外部FDDを出してきました。
この外部デッキは一時期、事務機器のジャンク屋さんで大量に放出されていた物で、一見して日立のドライブが使用されているのが分かります。

分解してみると、S1シリーズの2HDモデルに使用されているユニットと近い(HFD516CWR3)が使用されています。

ドライブ部分だけを取り外して、S1/30に内蔵してしまえばいいのですが、2デッキ仕様より1デッキ仕様の方がスタイリッシュな感じがするので外部ドライブとして接続したいと思います。

年代もS1やB16同じ年代かと思われるので、そのまま外部デッキとして使用できないか内部を観察。

内部の基板はこんな感じで電源とドライバ、レシーバが一枚の基板に入っています。

AC100Vラインの入力がドライバの横にあるのはちょっと気になります^^;;;

+5Vや+12Vは1Aの78三端子レギュレータで作っているので電源容量は少な目の電源です
(ノイズは少なそう)

ドライバ、レシーバ部は一か所に固まっており、部品も少なめ

5インチFDDと3.5インチFDDが同じ基板で対応可能になっています。

RA102のラダー抵抗はダイオードが入っているタイプでした。
同基板を3.5インチデッキ仕様で使用する場合は「JP1」を2番に接続でプルアップ有効。
5インチデッキ仕様時は1番に接続でプルアップ無効になる仕組みのようです。
ここはプルアップ無しに設定^^
(S1の内蔵デッキに並列で入れる場合、内蔵デッキがプルアップしているのでダイオード入りとは言え、この集合抵抗は外した方が良さそうです)

回路をトレースしてみると、こんな感じでした。

というわけでアンフェノール24ピン部のピンアサインは、」
こんな感じでした。

5インチと3.5インチFDDからの戻り信号(エッジコネクタのPIN2)で1点ずつ不明な信号がありますが、信号は一般的なもののようです。

まとめてみると

ピン 信号
1 READY
2 SIDE 0
3 READ DATA
4 WRITE PROTECT
5 TRACK 00
6 WRITE GATE
7 WRITE DATA
8 STEP
9 DIR
10 MOTOR ON
11 INDEX
12 SEL2
13-20 GND
21 HEAD LOAD
22 3.5インチFDD接続時 FDDの4ピンに接続 (何かの出力)
23 3.5インチ,5インチFDDの2ピンに接続 (何かの出力)
24 常にH (電源ON検出か何か??)

ドライブセレクトはSELECT2 が固定されているようですが、それ以外は22,23ピンの出力を除きそのまま接続できそうな感じです。

一応、外部にレシーバとドライバを入れてきちんとした外部デッキに仕上げてあるようです。
以前見たことのあるX1の外部デッキはドライバもレシーバ外部に持たさずにエッジコネクタをそのまま延長していた気がする・・・・
S1内蔵のエッジコネクタから変換ケーブルを作って試してみます。

ざっくり確認した感じでは、この外部ドライブのバッファやレシーバを通しても出力はオープンコレクタ出力、入力はシュミットトリガではありませんが負論理仕様なので、接続に問題無いと思われます。

B16に接続する場合、B16ではYD-380系が使用されているのでREADY信号廻り違うのかもしれませんね^^;;

kabekin