以前、ファーム書換済みのGOTEK FDDエミュレータ頂き、変換コネクタの作成と動作確認を行いましたが自分でも追加で入手し、FlashFloppyの書き換えにチャレンジしてみました。
購入したのはこちら
色々なモデルがあるようですが、今回購入したのはSFR1M44-U100Kです。
Amaonで注文しましたが、国際郵便で中国から届きました。
こんな感じで、おなじみのパンダマークの何も書かれていないシングルCD-ROMのソフトが付いています。
このパンダマークのCD-ROMはRS422変換機やSDR受信機にも同じマークの何も書かれていないCD-ROMが付属しており、中身を確認するまで何用のCD-ROMか分かりません・・・
私がAmazonで注文したものはSFRKC30.AT2 でQFN型の32ピンタイプの ARTERY MCUでした。
STM32とは違うAT32というMCUのようで、何が違うのか分かりませんが正常に使えています^^
次回作業に備えFlashFloppy化の手順をメモしておきます^^
こちらのサイトを参考に作業していますので、詳細はこちらのリンクからご確認下さい。
http://tomoretropc.blogspot.com/2018/01/fdd.html
http://tomoretropc.blogspot.com/2018/01/gotek-fdd-emulator-ff.html
https://vehwk3yxv7hw.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
https://flexonsbd.blogspot.com/2020/08/fm-777gotek.html
▼FlashFloppy ソフトウェアの入手
https://github.com/keirf/FlashFloppy/wiki/Firmware-Programming
から
flashfloppy-v3.30.zip をダウンロード
▼STM32の書換ソフトの入手 → STM32 Flash loader demonstrator (UM0462)
http://www.st.com/ja/development-tools/flasher-stm32.html
から
en.flasher-stm32_v2.8.0.zip をダウンロード後PCに flash_loader_demo_v2.8.0.exe をインストール
▼FDDエミュとPCの接続
ソフト書換前の7セグ表示は「000」でした
USBシリアル変換機は以前GOTEKのFDDエミュレータを頂いたときに一緒に頂いたものを使っています^^
Amazonで売られているこちらと同じ物だと思いますがAmazonの商品ページ説明でWindows8.1には未対応とある通りWindows10(64ビット)では使えませんでした。
と、いうわけでWindows7(32ビット)環境で作業をしています
① GOTEKにピンヘッダを取り付け(途中で追加しにくいので4Pと5Pをフルで取付けておきました)
② USBシリアル変換器の信号レベルを3.3Vに設定
③ 3.3V系USBシリアル変換器をGOTEKと接続
3-1) +5V
3-2) GND
3-3) TX (3.3V系) クロスで接続
3-4)RX (3.3V系) クロスで接続
の4本を接続
▼GOTEK内部のソフト書換
J3(BOOT)とVCC3V3をジャンパしてGOTEKの電源をオン → 000表示は消えます。
スタートメニューから「stmicroelectronics」の「Demonstrator GUI」を起動し、COMポートを指定し「Next」
準備OKなら「WARNING:」 when you click “Remove Protection” the flash will be mass erased and data will de lost」が表示されるので「Remove protection」ボタンを押す
(この操作は2回!?)
準備NGの場合
通信ポートや電源系のエラー→ Cannot open the com port, the port mey be used another application
Bootモード系のエラー?→No response from the target, the Boot loader can not startrd.
(Bootモードのジャンパがオンの場合電源を入れても7セグ表示が000にならない)
「Wait untill full erase – Device will Reset」ダイアログが出るので「OK」をクリック
「Target is readable. plase click “Next” to proceed.」「Flash 128KB」が表示されたら「Next」をクリック
「Please, select your device the target list」でTargetに「STM32F1_Med-dencity_128K」を選択し「Next」をクリック
「Download to device」を選択し「Download from file」でFF_Gotek-v3.30.hexを選択し「Global Erase」を選択し、
「Verify after download」にチェックをして「Next」をクリックすると書込が開始され照合まで行います。
(FF_Gotek-v3.30.hexをブラウズする際は拡張子をhexに変更→最初はs19になってるっぽい)
書込みに成功すると進捗バーが黄緑色になるようなので「Close」で完了
GOTEKの電源をオフにして、J3(BOOT)とVCC3V3のジャンパピンを外し、電源オンすると7セグ表示器が「F-F」になることを確認
FM77AVに取り付けてみました。
購入時はドライブセレクトのジャンパがドライブ1になっているので、使用するドライブにジャンパ変更が必要。
34ピンのリボンケーブルはYD-625とは180度反対に接続するようになりました
接続時にフラットケーブルを反対に接続するとこのような7セグ表示になるようです
HxC Floppy Drive Emulator を使ってFlashFloppyで使用できるUSBドライブを作成
https://sourceforge.net/projects/hxcfloppyemu/
から
HxCFloppyEmulator_soft_V2_5_6_6.zip をダウンロード
特にインストールは必要なく解凍ファイルの HxCFloppyEmulator.exe を直接起動できるようです
本家の取説は → https://hxc2001.com/download/floppy_drive_emulator/HxC_Floppy_Emulator_Software_User_Manual_ENG.pdf
▼7セグタイプエミュレータ用の設定
HxCFloppyEmulatorの設定を次のようにして設定ファイルをUSBメモリにコピー
▼ディスクイメージの作成
ディスクイメージはD88形式→HFE形式にしてUSBメモリのルートディレクトリにコピーする
D88からHFEへの変換は「Load」でD88ファイルを選択し「Export」でHFEファイルに変換する
ファイル名に命名ルールがあるらしく「DSKAnnnn.HFE」のようにファイル名を付ける
FlashFloppyのスイッチで選択するファイル番号はnnnnの部分がソートされた順に割り当てられるっぽい
例えば次のファイル名のhfeファイルが入ったUSBは000からの連番で選択可能っぽい
DSKA0003.hfe → 000
DSKA0007.hfe → 001
DSKA0666.hfe → 002
DSKA9999.hfe → 003
ソートされて選択されるのでファイル名と連番を合わせておかないと選択時にどのイメージかわからない
DSKAnnnnのnnnnは0000~9999までいけそう
HFEイメージが入ったUSBメモリをFlashFloppyにセットすると「F-F」から最後に使ったHFEイメージの番号に変わりディスクイメージにアクセス可能になりました。
HFEファイルが存在しない場合E34になります。
(FATかFAT32でフォーマットされたUSBメモリに1個でもhfeファイルがあればE34から000になり使えるっぽい)
その後は通常のFDDと同じ要領で使用可能。
ディスクイメージは本体のUp/Downボタンで選択可能。
HFEファイル以外のファイルがルートディレクトリにあっても問題無いっぽい。
これまで実FDD派でしたが、メディアの劣化を考えると今後はFDDエミュに置き換える必要がありそうです^^
ディスクイメージの管理も簡単なので、S1やレベル3もFDDエミュレータしたいと思います。
そんな、GOTEK FDDエミュレータのFlashFloppy化改造の記録・・・