先日O/HしたPC-9801DXの電源ユニットで取外したコンデンサの状態が気になったので調べてみました。
分解手順のメモは → こちら
私の中では数十年前に教えてもらった情報でSXEは危険なコンデンサの分類だったのですが、これまで液漏れしたものを見たことないとの情報を頂きました。
私の電源のSXEも漏れていなかったことから、SXEはむしろ安全な方のコンデンサの認識に変わりました^^
電源ユニット PU-463A
ネットで調べたところ、DX以外の機種でもつかわれている電源のようです。
交換前のコンデンサの様子。
上側基板 (SMK11S)
C303とC304は2200μF/10Vと同じ定数でしたがC303はSXE, C304はマルコンのCE-USでした。
作業中分かったこと、RV201の±12V系の出力電圧調整は負荷を接続して調整しないと、後から慌てます・・・
シャーシに取り付けてしまうと調整しにくい位置にあるので負荷を付けての調整は難しいです^^;;;
下側基板 (SMK11S)
交換後のコンデンサの様子。
C16の1000μF/180Vは今回は交換していません。
本当は全てのケミコンを東信工業のUTWE(105℃品)にしたかったのですが、最近はケミコンも入手困難で品切れが多くVRやPKなどの85℃品が混じってしまいました。
UTWEの供給が戻ればその際に全部UTWEに揃えてC16も交換したいと思います^^
C303とC304の2200μFは耐圧10Vの手持ちがなかったので35Vを付けましたが高さがギリギリでした
もう1mm長かったら放熱板に当たりそうです。これも次回UTWEが購入できたら交換します。
測定に作ったのは岩通のと中華製のMESR-100。
交換前コンデンサの静電容量とESR値
C103がNG、C19がちょっと高めでしたが、この電源はDC出力が出ていたのでまだ良品の部類でした
この結果を見てもSXEは優秀でした。
おまけに漏れにくいようですので結構安全なのかもしれません。
手持ちの電源を片っ端から調べてみるとSXEは全て漏れていませんでした。
しかし、岩通のロジアナ SL-4650や4651の電源不良の原因はSXEの不具合が多いと思いますので、優秀なのか、そうでないか判断に困るところ・・・
そんなPC-9801DXの電源部コンデンサ調査の記録・・・