S1用の拡張カードでKR2-Aを入手できたのでRAM部分を512KBに拡張してみました。
実際にはS1用ではなくJB-806E来夢来人用の拡張カードらしいです。
漢字ROMと拡張RAMカードが一緒になっている複合カードが都合が良さそうです(^^)
漢字ROMはMB831124-35(041)が実装されており第一水準ですが、回路パターンはMB831124
の(001,002)を実装すれば第二水準にも対応できるようでこれは強力・・・(^^)
DRAM部はHM4664が16個で128KBの拡張メモリになっています。
このDRAMを256KBitを16個に置き換えて512KBの拡張メモリに改造しました。
DRAM剥がしの作業ですが、KR2-Aは1枚しか持っていないので失敗は許されません(^^;;;
その時の記録です(^^)
今回使用したハンダ吸い取り機はgootのTP-280ASです。
コテ先に付け替えると別物のようにキレいに吸い取ることができます(^^)
新品のフィルタに交換して作業開始
使用したフラックスはアマゾンで売っていたペースト式の物と白光のFS-200
まずは、練習用にMPC-RA64SのRAM剥がしから始めました(^^)
今回外すランド部分全てに新しいハンダでを足して馴染ませておきました。
(ホントは低融点ハンダがいいけど高価すぎて使えません・・・)
チューブ式のフラックスは大容量なのでたっぷり塗って剥がせます
フラックスたっぷりなのでキレいに外れました。
①フラックはとにかく多めに塗る
②リムーバーやドライバなどの工具で剥がさないこと
③ランドの温度が下がってから引っ張ること
これが大切ということ・・・
しっかりハンダが吸えていればICは爪で少し引っ張る程度で外れます。
本当にうまくハンダが吸えていれば、ICが勝手に基板から外れて落ちます(^^)
TP-280ASで一番うまく吸えるコテ先の当て方は、
ハンダを溶かすときはコテ先の穴にリード線を入れて左右に2回ぐりぐり動かして、
吸うときはぐりぐりを止めてリード線をICの中心方向に寄せてから吸引、
吸った後はポンプオンで時計方向に円形にぐりぐり3回転
これをやると上手く吸えており、ほぼ爪をあてるだけでICが外れます。
(吸引レバーを引くときにICの中央側に寄せて吸引したときに穴がコテ先より外に出るときは
IC中央方向に寄せるのはやめてコテ先と穴の中心を合わせて吸った方が良さそうな感じでした)
色々試した感じでは白光のFR-301とは最適な吸引のタイミングが違います(^^;;;
フラックスでべたべたなので、ICを1個ずつ外しながらフラックスクリーナできれいにしても
いいのですが、
面倒なので最後にまとめてパーツクリーナで流しました。
ランドやパターンを壊すことなくきれいにICが剥がせました(^^)
MPC-RA64Sで慣れたので、本番のKR2-AのIC剥がしに入ります
半分くらいまで剥がして、MPC-RA64Sの基板とハンダの吸われ方の違いを確認します(^^)
良い気がしました。
殆どのDRAMが爪で引っ張らなくても、自然と基板から落ちて外れました。
基板の裏も、表もフラックスべったりなので、KR2-Aもパーツクリーナで一気に洗浄しました
MPC-RA64SもKR2-Aもランドやパターンを壊すことなく無事にDRAMを剥がせました(^^)
今回はICソケットにオムロンのXR2Aの金メッキ丸ピン背高タイプを使いました。
だけで1個1000円近いのでこれは無理かも・・・
元々はMPC-RA64SもKR2-Aもジャンパピンはワイヤの固定ジャンパでしたが、せっかくICソケット
にしてDRAMを差替えられるので色々なアレンジに設定可能なようにジャンパピンにします
KR2-AはICソケットを取り付けるとICソケット間の余裕は全くなし。
MPC-RA64SもKR2-Aも無事にICソケットが半田付けできました(^^)
DRAMはeBayで安いものを見かけたので中華なお店からμPD41256C-10を50個買ってみました
1個当たり110円なので安いです(^^)
JEDEC準拠のDRAMは昔たくさん購入していたので、手持ちが色々あります
DRAMを実装して改造完了(^^)
早速S1/30に取り付けて動作確認実施(^^)
OS-9 LEVEL2のMFREEでも確認してみると、
実際にモジュールをロードしてメモリとして使えるかもチェックしてみます
これはすごいです(^^)
せっかくなのでKR2-AはDRAMにインテルのP21256-12を取り付けて満足感を上げます
ある意味最高の拡張カードだと思います。
行方不明中のMB831124-001&002を早く見つけ出して実装してみたいところ・・・(^^)
■ジャンパピン設定
Sasajiさんの回路調査によりKR2-Aで512KBメモリ対応にするためには、
JP1 が 「2-3」
JP2 が 「2-3」
IC949 に 74153を追加 でいけることの情報を頂きました。ありがとうございます(^^)
(標準の128KB時は JP1 が 1-2 JP2が 1-2 IC949無し でした)
MPC-RA64Sを512KBに改造したときのジャンパ設定
MPC-RAxxS拡張メモリカードのジャンパピン設定メモ
間違えていたらご指摘下さい
そんなMPC-RA64SとKR2-A拡張カード改造の記録・・・
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これまたお大尽なカードをこしらえましたね!
モジュール入れ放題というのもOS9使いの先輩方からすれば垂涎ですね。
OS-9のモジュールはここまでたくさんメモリーにロードさせておくことは無いと思いますが、DISKBASICで2Dディスク丸ごとRAMディスクにコピーしても余裕があるのはいいですね(^^)
でも、起動前のメモリーチェックに時間がかかるので無改造のMPC-RA64Sも残しておいた方が良さそうです。