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AIWA アイワ DR-1データレコーダ O/Hメモ

AIWAのデータレコーダ DR-1をゴムベルト交換でO/Hしたので次回分解に備え手順をメモ・・・

AIWAのDR-1はRS232C経由で9600bpsの高速SAVE/LOADができる高級機種のようです。

RS232Cでデータ転送しますが、完全にコマンドで動作しているわけではなく走行系のコントロールはREMOTE信号を併用しているようです。

AIWAは無くなってしまいましたが、ソニーが引き継いでいるので取説類はソニーから入手可能でした(2013年頃)

分解の手順は私が作業を進めた時の手順ですので最適ではないと思います。
もっと安全で効率のいい方法もあると思いますがDR-1を分解予定の方。参考にどうぞ^^

1) 外装を外す

1-1)  底面①~④ 3mm*7mmタッピング * 4

1-2) 背面  ⑤3mm*7mmタッピング * 1

2015年頃に輪ゴムで修理した記録があるので一度分解されていますので、ネジの情報が正しくないかもしれません・・・^^;;;

2) 前面&メカを外す

2-1) ロジック用基板とアンプ基板を固定している基板とインシュロック2個を外す。

2-1) 底面 ①~④ M3*5mm *4

2-2)  側面 ⑤~⑥ M3*4mm * 2 皿ネジ。

2-3) コネクタを外す。
一応、外す前にIマークを付けておきました。

2-3-1) 5P LED
2-3-2) 7P MECHA
2-3-3) 10P MECHA
2-3-4) 7P KEY
2-3-5) 4P
2-3-6) 6P KEY
2-3-7) RPH (HEAD)
2-3-8) SW
2-3-9) VOL
2-3-10) EH
同じコネクタは無いのでIマーク不要だと思いますが、それでも念のため・・・
コネクタを外すと前面と本体が分離できました。

腐った ゴム片 や ほこり が多いのでエタノールとエアーダスタで内部を掃除しておきました^^

交換用に用意したベルトは3本
ベルトの定格はわかりませんが、私は目測で次のサイズを注文しました。
ゴムベルトを注文する際は折径で注文するそうで、折径=直径 * 円周率 / 2 になり ベルト円周の半分だそうです。
①キャプスタン用 幅=4mm 折径=90mm
②カウンタ1用 幅=1mm 折径=75mm
③ カウンタ2用 幅=1mm 折径=50mm

3) 前面&メカ部の分解

3-1) キャプスタンベルトの交換。
キャプスタンベルトの交換はモータ右下のネジを緩めるだけで交換できました。

ネジを緩めてできた隙間からベルトは入ります。
モータ側プーリの位置が悪いとキャプスタンのプーリからベルトが外れるので、モータ側プーリ位置を調整します。

だいたいこんな感じでしょうか。

メカ部の掃除とカウンタ用ベルトの交換。
3-2) ①~② 3mm*7mm タッピング * 2 スペーサありなの注意。


メカ部の清掃

メカの表面はカウンタ用の細いゴムベルトしかないはずなのに溶けたゴムが大量に付着しています。
溶けたゴムは徹底的に掃除しておかないとすぐにダメになりそうなので、頑張って掃除^^

ハブ軸のプーリ部を見ると全面にゴムが付着していたのでゴム製で溶けてしまったかと思いましたが、カウンタ用ベルトが溶けたものが付いているだけでオールプラスチックでした^^
ブレーキのパッドにゴムが付着していたので力一杯拭いていたらパッドが剝がれそうになったので注意が必要です。

ハブ軸用モータのプーリも全面にゴムが付いていたのでゴム製かと思いましたが、プラスチック製でした。
掃除すればOKです^^
巻き取り軸の駆動はキャプスタンの軸から受けていました。

キャプスタンの軸にあるゴムプーリや巻き取り軸までのプーリもゴム部は溶けていませんでしたが、
力を入れすぎて掃除すると凹んで変形しそうなので、こちらの掃除も注意が必要です。
ここが弱いとキャプスタンで送られたテープの巻き取りが弱く、テープのメディアを痛めるので最重要部分ですハブ軸用のアイドラープーリのゴムはまだ劣化していませんでした^^

カウンタ用ベルト交換の交換。

位置を確認すると左側のプーリは手前だと思われるので、カウンタのユニットに行く小ベルトも先に取り付けておく必要がありました。

カウンタユニットの軸に溶けたゴムが付着していたので、カウンタも掃除します。
①~② 3mm*7mm タッピング * 2

カウンタユニットの掃除。

カウンタユニットのウォームギアが外れるのでプーリ、シャフト、ウォームギアすべて掃除できます
カウンタユニットを掃除したらベルトをかけます。

ベルトの取り回しが悪く、DR-1 O/Hの中で一番難しいです^^;;;
前面から少しアクセスできますが、前面からでは難しいです。

結局横から位置を合わせながら通すしかなさそうです^^;;

全てのベルトをかけたらメカ部のO/H完了!

分解した手順の逆で組み立てます。
右上のネジはアース接続があるので注意。

全面部にメカを取り付けて本体に合体させ、コネクタを接続^^

配線もインシュロック固定し整線します。

とりあえず復旧しました^^;;;
DR-1は波形の整形が激しいようですがS1でもFM77でも使用できました。
S1はLOAD”COM0: ができないのでRS232Cモードはテストできませんでしたが、何か使える方法を
探してみたいと思います。

ユニット毎に分離しやすい作りでメンテナンスしやすい構成だと思いますが、カウンタ用のベルトが取付にくいのが難点です。

それ以外は非常にメンテしやすい構造ではないでしょうか!?

もっと安全で効率の良いO/H手順をご存じの方、私はこうやったらうまくいったなどアドバイスをお願いします。

そんなAIWA DR-1 ベルト交換の記録^^

[メモ]
プーリ直径 47mm
モータ側 7mm
プーリ軸とモータ軸間 57mm

kabekin

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