PC-9801DX 本体 メンテナンスメモ

電源部を修理して電源は入るようになったのですがキーボードが反応しないPC-9801DXを
修理したときにメモった素人の分解メモです。
もっといい分解手順もあると思います。分解の参考程度にどうぞ^^;;;

関連ブログ記事 → http://asakita.net/kabekin/2022/05/23317.html
分解手順一式 → PDF

 

▼本体部分 分解メモ

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▼キーボード入力不可
こちらはNiCd電池の液漏れによるパターンの断線でした。
私のDXのメイン基板の場合軽傷でRXDのパターンが1箇所の断線だけでした
キーボードの配線は前面のKBコネクタから入り途中I/FのロジックICがあり基板後ろ側のASICに信号が入っているので基板前面から後部まで長いパターンで取り廻されているようです。
ざっくり追いかけるとKBの配線はこんな感じっぽいです。

RXDの信号は15C1と29.4912MHzのXTALの間にある74LS14に入っています。

あっ写真の編集間違えてる・・ 4)は#RTIではなく#RTY(リトライ信号)です^^;;;
#RST, #RDY, #RTYの信号はRTCのトリマー横にある74LS04から出ています。

今回断線していたのはNiCd電池の近くです。
RXD以外の信号も近くを通っているようですが断線していませんでした。
KB回路につながっている74LS04の足が液漏れで錆びていたので、予防保全のためICを一度張り替えておきました。

RXDのパターンもHDDのコネクタ横までは生きていたのですが、基板裏面のパターンも状態が良いとは言えないのでこのパターンはもう使わない方向でいきます

と、いうわけで1箇所だけの断線でしたので、最短距離を取ってこんな感じでジャンパしました。

74LS14側の詳細。

74LS04の8番ピン。
ASIC側の詳細

11N2のタンタルコンデンサの+マーク下にあるランド。
リード線を基板に接着するボンドを購入して基板に固定する予定です^^

▼動作確認
キーボードのRXD回路を修復した状態で、HELPを押しながら電源オン。

いい感じでキーボード入力が復活^^

ROMBASICも使えるようになりました。

と、いうわけでメモリエラーとキーボード入力が復活しDX用の予備メイン基板ができました。

安価で大量に出回っているPC-9801DXの基板をわざわざ直さなくてもと思われそうですが、このDXは幼馴染が使っていたDXなので修理してしまいました^^
キーボードのRXD回路の断線調査はPCが立ち上がっている状態でRXDを繋いでもKB入力できません。

恐らく電源投入時の初期化でキーボードの初期化ができないとその後のキー入力ハンドシェイクができないのではと予想しています。
そのため、HELPキーを押しながらのソフトDIPSW設定画面の起動のみ断線→接続の検証ができません断線箇所が分からない状態で信号を追いかける場合ご注意下さい^^;;;

PC-9801DXでキーボード入力不具合が出ている場合、何かの参考になれば幸いです。

もっといい手順もあると思いますが、一応自分用の分解メモです。
この手の機器に詳しい方でコツやアドバイスなどありましたらご連絡頂けるとありがたいです^^

PC-9801DX

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