日立 MB-S1 OS-9カード自作作戦 その9 (SEGラッチタイミングがシビア)

Last Updated on 2014年5月2日 by kabekin

S1用OS-9カード自作作戦のその後です^^

取りあえず手持ちのCXK-5814Dが使用できないようなので、諦めてCXK-5813Dを注文しました。
国内の商社に注文しましたが、輸入品で入荷まではしばらくかかりそうですので、しばらくはお預け状態です。

マッピングレジスタ部は手出しできないので、セグメントレジスタ廻りの確認をしてみました。
当初、アドレスデコードの信号が全く出てこないので調べていたところ#S1 IF SEL信号が有効に
なっておらずA16~A19が出ていなかったので、こちらを対処。
ほとんどの製作記事で#S1 IF SELは忘れられた存在で、いつもハマります^^;;;;

恐らく記事を投稿するみなさんのS1は他の拡張カードが刺さっているので、自作基板で#S1 IF SELする必要もなく存在を忘れてしまっているのではないでしょうか。
FDCボードは#S1 IF SELを使っていないようなので、私のように拡張カードに何も刺さっていない場合、これを忘れると何もできません^^
A16~A19の信号は出るようになりましたが、それでもセグメント用レジスタにラッチタイミングが出力されません。

ラッチタイミングはA7,A8,A16を除くA1~A19のデコードと#A7,#A8,#A16,R/#WのNORです。
2014-05-01 12.53.25
上から、A7,A8,A16を除くA1~A19のデコード、A7、A8、R/#wで一見OKそうに見えます。

(ノイズ除去後の波形でかなりのフィルタを入れていますがヒゲがあるものの概ねOKそうです)
色々調べると、アドレスデコード後の信号遅延用コンデンサ0.01μFを外すとラッチタイミングが出ます。
コンデンサを外すとラッチタイミングが生成されるということは、EFE11のデコード自体はOKそうです。

ダメな原因を考えてみると、
・記事ではAS08を使っていますが、部品を購入した店ではALS08しか入手できなかったのでALS08を使っている
・コンデンサの問題
・配線の問題
が考えられます

ALS08ですが出力側でわざわざ遅延を作っているのでASでなければ速度が追い付かないことはないと思います
コンデンサは色々交換してみましたが、記事で指定されている0.01μFでは出力は取れなくなるようです。
手持ちの部品では0.0058μF迄は信号が取れるようです。
配線はもう一度確認してみましたが、誤配線はなさそうです。(半田付けは雑ですが・・・)

ALS08の出力ドライブに問題があるのかとLS08を付けてみましたが結果は同じです。
このコンデンサはアドレスバス、#W確定からデータバス決定待ちの遅延のようですのでロジックICである程度の遅延があった方が良さそうに思いますが、
記事ではASを使っているということはロジックICでの遅延は最少に考えてコンデンサのみで遅延を調整していると考えた方が良いのかもしれません。

LSやALSではロジックICの遅延が入ってしまうので話がややこしくなるのかもしれませんね^^;;;
手持ちのある部品で試してみると、LS08と0.0058μFの組合せでは結構うまくセグメントをラッチしてくれるようです。

S1BASICのPOKE命令でEFE11に0~3を連続して書き込んでみると正確にセグメントを出力してくれます。
2014-05-01 20.41.51
上=マッピングレジスタA4 下=マッピングレジスタA5
30分以上連続テストをしてみましたが、問題なく正確に0,1,2,3・・・・・を繰り返し出力してくれます。
(4以上を書くとS1BASICが暴走します。1~3では暴走しない理由が分かりませんが・・・・・)
タイミング的にはOKそうですが、この手のタイミング的なものは詳しい人の設計に合わせた方がいいので、ここはCXK-5813Dのついでに74AS08も追加注文して記事に忠実に製作しておこうと思います。

FM-11が壊れたばかりなので、S1を壊さないように慎重になりすぎて、あれこれ実験出来ない状態です・・・
マッピング部はプローブを当てるだけで暴走してしまうようなので、I/O自作とは雰囲気が違いますね。

恐る恐るやってると、作業効率も上がりませんが、ここはS1を壊さないことを最優先で作業することが大切です^^

しかし、部品の選定は安易に考えてもうまくいきませんね~^^;;;;;

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