CentreCOM RE1007Plusを使ってみる (PC-9801)

Last Updated on 2022年9月18日 by kabekin

こちらで使っているバッファローのLGY-98をアライドテレシスのCentreCOM RE1007 PLUSに交換してイーサネット通信をしてみました。

私が出入りしている半導体工場内で使われているFC-9801に搭載されているLANカードはアライドテレシスのカードが圧倒的に多いので信頼性も認められているんでしょうかね^^

と、いうわけでCentreCOM RE1007Plusに差し替えてイーサネット環境を楽しんでみます。
(イーサネット環境はCentreCOM PC/TCPのままでLANカードのみ変更しています)

なんと、アライドテレシスのCバス用イーサネットカードのドライバや設定ユーティリティもバッファロー同様にメーカのサイトから今でも入手可能でした。すごい^^
こちらからDLしました。

LANカードを交換してTFTPでリモートブート風の環境を作るのに必要な作業は2つ
①LANカードの設定
②パケットドライバの差し替え

 

LANカードの交換

早速CバスのLANカードを交換します。
LGY-98と CentreCOM RE1007 PLUS

取り付けたLANカードはこんな感じ。

今回は10BASE-10(BNC)につなげる予定なので10-BASE-2/5切り替えスイッチを押した状態に設定
(10BASE-5(AUI)は押していない状態)
10BASE-Tを使う場合はこのスイッチは無視でよさそう。

 

LANカードの設定

設定ユーティリティのCFG1000.EXEを使ってI/Oアドレスと割込みレベルを設定。
(RE1000PLUSのデフォルトはI/Oアドレス 0x0D0, 割込レベルは0)

LGY-98で使っていた設定と同じに設定にしたかったのですが0x40D0は設定できないようなのでRE1000Plusのデフォルト値で設定します。
I/Oアドレス:0x00D0   割込レベル:0 として設定しました

設定ソフトはCFG1000.EXEを使います。

CFG1000を起動するとメニューに沿って作業できます。

「LAN Adapterの設定変更」を選びます

最初は現在設定されているI/Oアドレスが表示されるようです

次に設定したいI/Oアドレスを設定します。

次に割込みレベルを設定します。

変更前と変更後の設定内容の確認が表示されました。

再起動で設定が反映されるようですので再起動します^^

RE1007PlusもLGY-98同様にハードウエアディップスイッチによる設定はありませんでした。

設定内容の確認

付属のハードウェア診断ツール ETHDIAG.EXEを使いRE1000PLUSカード内に設定された設定値を確認しておきます。

診断ソフトのETHDIAG.EXEを使って確認できるようです。
LANカードの状態を確認してみると

I/Oアドレスや割込レベルはOKになっていますがLoopback Checkがタイムアウトになっています。

調べてみると、Loopbackのタイムアウトは割込みの重複らしいのでタイムアウトにならない割込レベルを探して設定しないといけないそうです。

と、いうわけで割込レベルを1にしてみました。

無事タイムアウトが解決しました。
10BASE-TのポートがEX Timeoutになっていますが、10BASE-TのUTPケーブルを接続するとOKになりました。

LANカードの設定はこれでOKのようです。

 

パケットドライバの差し替え

LGY-98で使っていたPKTDRVをPD1000.COMに差し替えます。
MS-DOS用のパケットドライバは\PDフォルダに入っていました

起動用FD内にPD1000.COMを入れてAutoExec.batを書き換えます。
PD1000.COMの常駐には特にI/Oアドレスや割込レベルの引数は必要なさそう

A:\LGY98\PKTDRV\LGYPKT 0x60 3 0x40D0
を
A:\RE1000PM\PD1000
に差し替え

パケットドライバの起動した様子

設定したI/Oアドレス0x00D0、割込レベル1でロードされています。

既にパケットドライバがロードされた状態でPD1000.COMを実行するとロード状態の詳細が表示されました。

イーサネットドライバのロード

パケットドライバ名はATIPD98として登録され、IRQ5はINT1、イーサネットドライバはデフォルトの0x6Eで正常にロードされています。

TFTP や FTPはバッファローのLGY-98となんら変わりなく操作できました。

10BASE-2の同軸ケーブル回線の同じ条件でLGY-98と通信速度を比較してみました
ファイル1 1093027バイトの転送 LGY-98=236330baud   RE1007Plus=236330baud
ファイル2 523552バイト の転送  LGY-98=232689baud   RE1007Plus=232689baud
と全く同じでした^^;;;

アライドテレシス好きの私にはLANカードもアライドテレシスで揃えておくのもよさそうです^^

今回のお楽しみ構成は
PC-9801DX — RE1007Plus — MX10(10BASE-2) –MR820TRX — 10BASE-T — Windows10(FTPServer)
です^^;;;

 

バッファローとアライドテレシスの対応表

バッファローのドライバとアライドテレシスのドライバの対応表をまとめておきます

バッファロー LGY-98アライドテレシス RE1000Plus
パケットドライバPKTDRV.COMPD1000.COM
設定ユーティリティーLGYSETUP.EXECFG1000.EXE
ハード診断ユーティリティMELCHK.EXEETHDIAG.EXE

メーカからDLしたパッケージには複数のファイルが入っていますが、MS-DOSで通信する場合は上記3本のソフトとイーサネットドライバ一式があれば通信ソフトを動かせそうです^^

そんなCentreCOM RE1007Plusに交換の記録・・・

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