Last Updated on 2025年6月13日 by kabekin
3インチコンパクトフロッピディスクのデータ吸出しお手伝いの続きで「kryoflux」をお借りする
機会がありましたので、色々弄ってみました(^^)
残念ながら、肝心の3インチコンパクトフロッピーディスクのイメージ化にはまだ成功して
いません。しかし、S1(2D)やPC-98(2HD)といった一般的なメディアについては、
特に問題もなくスムーズにイメージ化することができました。
KryoFluxについては全く理解できておらず、的外れな試行錯誤をしている可能性もありますが、
備忘録も兼ねて記録しておきます。
お借りした kryoflux はこんな感じ(^^)
FDD I/Fを持ったコンパクトなマイコン基板です
シュガート仕様のI/Fではピンアサインを合わせれば色々なFDDに接続できるようです(^^)
基板上の4ピン電源コネクタやDCジャックは使用せず、USBバスパワーでの給電で問題ありま
せんでした。
今回は、レベル3用のデッキに使用されているHFD305Aを接続し、3インチディスクの吸い出しに挑戦しています。しかし現時点では、うまく読み出すことができていません。
接続はこんな感じ接続にあたって、HFD305AのDIPスイッチ設定は不明なまま、MP-3370から取り外した状態で
使用しています。ドライブセレクトに関しては、ねじりの有無にかかわらず1台構成ならどちら
のコネクタでも動作するようです。
吸い出したいレベル3の3インチコンパクトフロッピは、
片面、単密度(128バイト/セクタ) 16セクタ/トラック 全40トラック(0~39セクタ) 300rpmです。
最初に一度 dtc -c2 コマンドでキャリブレーション!? (ドライブのマックスセクタ数を検出
しているっぽい)をしないとダメでした。
まずは、FM sector imageモードで吸い出してみました。
この設定時のdtcコマンドは
DTC.exe -l15 -fE:\CFZ1.img -s0 -e41 -g0 -z0 -k2 -v300 -i3 -d0 -e41 -dd0
です。
読出し結果の表示上は問題なさそうに見えるものの、生成されたimgファイルを
D88形式へ変換しても、ほとんどのセクタが使い物にならない状態でした。
NGの原因は読出し中に、
「Drive speed problem detected 」と、
「Some index positions could not be found」
といったエラーが多数発生しており、これが主な原因と思われます。
オプション引数の変更も試しましたが、大きな改善は見られませんでした。
RAWモードでの吸い出し
次に、-i0オプションを使用してRAWイメージを生成し、そこからHxcFloppyEmulatorのアプリ
でD88を作成する手法に切り替えました。
DTCコマンドを
dtc -fMA3131.raw -s0 -e39 -g0 -y -dd0 -t20 -r3 -v300 -i0
のように実行しました。
実行するとdtcが返すメッセージはほとんどエラーです
しかし、吸い出したFDイメージはなんとなく読めており、起動もOKです。
(この赤い部分は何なのかよくわかりません・・・(^^;;;)
しかし、エラーは残っており正常にイメージ化が完了している状態ではありません。
dtcへのパラメータ引数を間違えているのだと思いますが、今のところ解決できていません(^^;;
さらに厄介な問題として、「sector image」モードでも「RAW」モードでも、
inconsistent index signals; check the drive and the disk エラーが頻発します
このエラーのせいで、読込処理が始まるのは10回に1回程度。何度も試すうちに5回に1回程度
に改善されましたが、安定して動作する状態とは言えません。
これは私のドライブとkryofluxの相性問題っぽい気がしますが、リードエラーとも関連が
ありそうです。
このINDEXの問題もdtcのオプションやドライブのDIPSWを色々変えながら実験してみましたが
改善しませんでした。
HFD305Aの上側基板にINDEX検出用と思われるLEDがカバーなしで付いています。特に影響は無いと思いますがREAD中は影響が無いようにFDD上部を覆って実験しています。
でも、INDEXエラーの問題は改善しません・・・・(^^;;;
3インチコンパクトフロッピーの吸出しはうまくいかないのですがS1の2DメディアやPC-98の
2HDメディアの吸出しはMFM Sector Moodeで何の問題もなく吸出しできました(^^)
そうなると、HFD305Aとの接続が悪いのか、パラメータ引数が悪いのか、何か間違えて
いると思うのですが解決策は見えません。
KryoFluxや3インチメディアに詳しい方がいらっしゃれば、ぜひアドバイスをいただけると
嬉しいです。
FDDが悪いのかWindowsPCを含めたkryoflux環境が悪いのか切り分けするためにS1やPC98の
メディアをイメージ化してみました。
結果、S1,PC98共に何の苦も無くイメージ化できてしまいました。
3インチコンパクトフロッピでハマっているのが信じられないくらい順調・・・(^^;;;
5インチメディアの吸出しにはPC-9801DXから取り外したFD1155Dを使いました
FD1155のジャンパの設定はこんな感じさすがのFD1155D、設定が豊富です(^^)
VFO設定はオンでもオフでもどちらでもいいのかと思い作業していましたが、
オフの方がいいみたいです。
このジャンパ設定のデッキから読出し開始・・・
■S1の2Dメディア吸出しの設定メモ
この設定で問題なく吸い出せました
トラック設定をデフォルトのまま使うと少し多めに指定されるのかな・・・
(この設定で、PC-88用のCP/M80メディアもこの設定でイメージ化できました。)
この時のDTCコマンドは
DTC.exe -l15 -fE:\S1TM.img -z1 -k2 -v300 -i4 -d0 -e83 -dd0
です。
結果はこんな感じ
RAW→D88に変換後、ブートセクタを含め問題なく復元できました(^^)
S1の2HDメディアの場合、
S1の2HDメディアはトラック0に単密度セクタがあるので、MFM Sector Imageモードでは
ブートセクタがうまく吸い出せませんでした。
(ブートセクタ以外はOKでした)
この場合、RAWモードで吸い出してD88に変換でブートセクタを含め正常に吸出しできました
DTCコマンドは
dtc -fS1HD1.RAW -s0 -e81 -t20 -r3 -v360 -i0
でいけます。
■PC98の2HDメディアの吸出し設定メモ
この時のDTCコマンドは
DTC.exe -l15 -fE:\PC98-1.img -z3 -v360 -i4 -d0 -e83 -dd0
です。
肝心の3インチコンパクトフロッピ吸出しはうまくいかず、でもFD1155Dを使った吸出し
実験を体験できたのはラッキーでした(^^)
そんな、kryofluxでフロッピ吸出しの記録・・・
Samです
情報満載って感じですね、Samにはついていけそうもないのですが・・・
SamもKryoFluxについて全く理解していません
必要でもないのに持っているだけですorz