富士通 FM-77用拡張スロット冷却ファンの製作^^

Last Updated on 2020年6月7日 by kabekin

FM-77の拡張スロットにあれこれ増設して使っていると電源部と拡張スロットの発熱が多く、危険な状態になっているのでは感じてきました。

富士通の修理サポートが受けられる時代なら問題ないのですが、令和時代になると貴重なFM77を壊さないように工夫しながら使うことも大切かと^^

以前から400ラインボード用のスロットを何かに活用できないかと考えていましたが、
冷却ファンを載せるのにちょうどいいと思っておりました^^

と、言うか私には400ラインボード用のスロットを使う技術は何も持っていなかったりします・・・


以前、拡張FDDケーブルを作った際に400ラインボード装着部のサイズは測ってありました。


当初は63C09カードを直接冷却するためにCN17側に取り付けようとしましたが、CN18側に取り付けて上蓋のFD側の面に空気を当てる噴出しタイプにして拡張スロット全体の空気を循環するタイプにしてみます。

集めた部品はこちら


基板の固定はFCNコネクタを蛇の目基板にそのまま半田付け
こんな感じで端子を曲げて


基板に載せます

40Pタイプなので全ての端子を半田付けするとしっかり固定されるようです。
そのためネジ止めはサボりました・・

秋月電子で購入していた50mm角のファンが12Vだったので、CN17, CN18から12Vを取れるか調べてみると12Vはありません。

と、言うわけで

5V→12Vのデコデコを取り付けます。

このデコデコは以前勤めていた会社の先輩から頂いたものですが小型でも12V125mAも取れます^^

ファン固定用のL型アングルは板圧1mmの鉄製でがっちりしています^^

CN18から5Vを取ろうとするとCN18には+5Vはありませんでした・・・
仕方がないので、CN17からテストピンで+5Vを取ります
(CN17のA19,A20,B19,B20ピンは+5V, CN18のA5,B5がGND)

デコデコに雑音防止用のパスコンを付けたので、金属シャーシに絶縁テープを巻いてウィスカ対策もしておきます。

今回初めてポリウレタン線を使って配線してみましたが、思った以上に使いにくいことが判明

情報では半田付けした部分だけ被服が溶けて半田付けできるという便利な線材のイメージでした。
実際に使ってみると結局は半田メッキが必要なので配線しながら自由に接続していくスタイルで
どんどん配線できるものではありませんでした。
(逆に半田メッキしにくいので配線が大変でした・・・)

CN18に取り付けてみた様子。風の流れはこんな感じで吸い込み式循環を想定^^

50mm角の小さなファンですが、かなり効果があり拡張スロットの蓋を閉めた状態で、
フタの温度はほとんど上がらなくなりました^^

どの程度効果があるのか調べるために温調計と補償銅線で簡易温度計を作ってみました。

使ったのはお気に入りの小型温調計 山武SDC10とTYPE-Tの補償導線です。
熱電対は買うお金が無いので、センサはいつもの補償導線ですが結構実用になると思います^^;;;

2箇所の温度を測ってみます。
下側=電源上部のスリット温度, 上側拡張スロット中心付近の温度(上記写真の63C09カードのDIPSW付近)

測定開始前は両方32℃


ファン無しの最高温度(電源上部=50℃, 拡張スロット中心付近=54℃)


ファン有りの最高温度(電源上部=50℃, 拡張スロット中心付近=41℃)


電源部は相変わらずかなりの発熱ですが、拡張スロットの加熱は抑えることができているので有用です^^
(循環式を狙っているので、開放より上蓋を取り付けた時の方が効果がある気がします・・)

思った以上に効果があるので、皆さんもお試しください

そんなFM-77拡張スロット用循環ファン追加の記録・・・

4件のコメント

  1. ご無沙汰してます。
    最近、ハード拡張記事の書込頻度が増えてますね。
    お大臣システム記事、面白く読ませてもらってます。^^
    こちらはFM7、S1のエミュレータでソフトを弄る事が主で、実機を起動することがなくなりました。

    1. ご無沙汰しております^^
      S1関連はZ80B&CP/M80の作業がひと段落したので、最近はFM77を弄って楽しんでいます。
      私はソフトよりもハード系を弄っている方が楽しいので実機を弄る時間が多いですね。
      お大尽なシステムはオークションに頼らずに皆さんのご協力で拡張しているので、時間はかかりますが、今後も大切に守りながら続けていきます^^
      しかし、ソフトのコーディングやデバッグはエミュ上の環境が便利なのでエミュである程度デバッグしてから実機に転送しています。
      実機で動作する開発環境やデバッガはあまり持っていなのでエミュ上のデバッガが最高です^^

  2. AT互換機の486CPU辺りまではファンがなかったと記憶してますので
    ペンティムと肩を並べた感じです。12Vは直接電源からアダプタ等を
    使い取り出せれば「5V→12V」変換が省略できるのではと考えるのは
    素人考えでしょうか。
    ところで、他の方からもリンクが貼られていますが下に参加するには
    「facebook」に登録した後なら簡単にできました。今回の件があり
    自分も踏ん切りをつけ「facebook」に登録しました。内容はFM-7の
    開発に携わった方より「Z80カード」、「40ピンのインターフェース」
    の説明があるのことです。
    【オンライン】青少年は興奮する。「永遠の少年(おじさん?)」達が往年のFMシリーズを熱く語る会!
    気軽なパネルディスカッション=公開雑談会。のぞき見感覚でどうぞ。途中参加、途中退出もOK!
    https://algyan.connpass.com/event/177715/

    1. 5V→12Vの昇圧は不要とは思いながらも贅沢にも付けてしまいました^^
      CN18だけで電源が完結できなかったので外部から電源を取るのもアリだと思いましたが拡張スロット以外から電源を取るとFM77に手を入れないといけないので今回は避けました^^
      IoT ALGYANのイベント私もconnpassに登録して参加できる準備を整えました。
      TeamsのWeb会議を使うようなので開催前にリンクの連絡があり、そこから参加する感じですかね。
      FMのイベントは事前に知れてよかったです。
      1ヵ月前に5周年記念でESP32のオリジナル基板プレゼントがあったようで、これを知らなかったのが残念ですね・・・
      最近ESP32にも手を出しているので、同じ回路をユニバーサル基板で作って準備してからハンズオンとか参加してみたいです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください