岩通のロジアナ SL-4122を修理する

Last Updated on 2022年9月23日 by kabekin

久しぶりにSL-4122を使いたくなり物置から持ってきました。

最後に使ったのは約半年前なので、すぐに使えるかと思っていましたが電源を入れてみると何も表示しません。


キーボード部分のLEDは電源を入れるたびに不定の点灯になってます^^;;

念のため輝度を最大にしてみますが、何も映りません・・・

半年前には問題なく使えていたので、まさか故障してしまうとは、ちょっとショック^^;;;

ちょっと暑い屋外の物置に置いていたので、この夏の暑さにやられてしまったのかも・・・

最近ではロジアナも中古で安く買えるので別の機種を調達すればいいのですが、やはり操作に慣れた岩通のロジアナがいいので修理してみました。


まずは電源を疑って電源電圧を測ってみると、全ての電圧OKでした

電源電圧はマザーボードの上部にテストポイントがありました。
+5V, +12V, -12Vに加え-5.2Vがあります。
岩通のロジアナといえばSL-4650系は4級塩コンデンサ使用でほぼ全滅だと思われるので、SL-4122も電源の故障を期待していたのですが予想外です・・・

電源がOKということはマイコンの回路がダメになっているっぽいので内部を分解してみます。

マイコン回路や計測回路はシールドされているので、開けてみます^^

シールドを外すと基板が出てきました^^

下から2枚目の基板はオプションのシリアルアナライザ基板(SL-501)なので標準状態では基板3枚構成と思われます。

上から2枚目の基板がマイコン基板でした。

マイコン基板を見ると、故障の原因が一目でわかります・・・
パラメータバックアップ用のNiCd電池の液漏れが原因でした
先日修理したPC-9801DXの故障の原因もNiCd電池。憎っくきNiCd電池です。

ROMを外してみると、見事にパターンが腐食してました。

このSL-4122ですがパラメータや時計が2日程度しかバックアップされていなかったので、てっきり大容量コンデンサで保持しているのかと思っていましたが、NiCd電池保持で電池がダメになっていただけだったんですね・・・
早く気づいていれば内部のNiCd電池を早めに除去しておけたのですが・・・   残念^^;;;

NiCd電池を外してみると、そんなに広範囲にダメージを与えている訳ではなく幸いなことに少しだけでした^^

基板も多層基板ではなく普通の両面基板っぽいのでパターンのトレースはそんなに時間はかかりませんでした。

パターンの断線を追いかけるのに高輝度のライトを使っていますが、このライトは最強です。

みなさんもどうぞ^^;;; USB充電式でかなり明るいので災害時にも役立ちます。

腐食して断線していたのは3か所でした

見た感じダメージ少な目に見えたのですが、それでも3か所断線です。

基板の裏表を繋いでいるビアも一緒に腐食しているので裏面だけでパターンを手直ししました。
上記の3か所の断線を繋ぐにはこんな感じでした。

今回は3か所でしたがROMの回路なので他が断線していてもデータやアドレス線の断線はそのまま接続すればいいと思います。

ROMのソケットも腐食していましたのでパーツクリーナで洗浄しておきました。

KUREのエレクトロニッククリーナを使ってみましたがいい感じです。

断線したパターンを修理して動作確認したところ無事復活しました^^

マイコン基板以外は怪しいコンデンサなどもなく基板を腐食させてしまいそうな部品はありませんでした。
パラメータバックアップ用電池が付いていないのが原因なのか不明ですが、起動時のキーボード部のLEDの点灯は違うことがあります。

4級塩コンデンサは見当たりませんでしたが、ケミコンは少ないので近いうちに交換しておいた方がよさそうです^^
SL-4650系とは違い、の老後の楽しみまで持っていける機種として手元に残す価値はありそうです。

せっかくなので、全ての基板を取外して内部を掃除しておきました。


ついでに基板を見てみると、

DI アナライザ基板

ほとんどが岩通のASICで構成されています。部品取りしたときに外したい部品はありません^^;;

マイコン基板

日立の68HC000の8MHz版搭載です。ROMはシールで容量不明、RAMはシャープの32KBが2つで64KB
RAM少な目の68Kマシンでした。

ビデオ基板

普通に日立のHD6845SP搭載でした。VRAMは6116が4個で8KBでしょうか

オプションのシリアルアナライザ基板 SL-501

Z80SIOとZ80CPUで構成されているようです。
GPIBコントローラのNEC D7210Cも載っていますがGPIBの電文を解析できるのかは不明です。
SL-501の取説をお持ちの方、貸出していただけるとありがたいです^^;;;

と、いうわけで無事修理できました。


SL-4122は機能が少なく比較的使いやすい印象があり、今後も残しておきたい測定器の一つです。
皆さんも内部電池の液漏れで故障している方がおられましたら何かの参考になると思います。

内部Nicd電池の近くにはROMの回路しかないので修理しやすいと思います。
是非復活させて楽しんで下さい^^

そんなSL-4122修理の記録・・・





 

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