偽物のMullard 6BM8とは??

Last Updated on 2011年6月11日 by kabekin

偽物のMullard 6BM8とは??


ヤフオクで面白い物を探しているときにムラードの6BM8が出品されているのを見かけた。
その出品ページを見てみると偽ブランド申請があったとのコメントが追記されていました。
私もこの出品と同じと思われる6BM8を持っていますが、偽物ではない気がしています。
私の持っている6BM8は1974年4月にムラードのWhyteleafe工場で生産されたというエッチングコードが付いていました。
ghs4gj room [ALL IS VANITY] Ver.3
MADE IN ENGLANDの表記があります。Whyteleafe工場もイギリスにあるようです。
ghs4gj room [ALL IS VANITY] Ver.3
比較的新しいタイプのMullardなのでロゴマークが新しいシールドマークの元箱になっています。
ghs4gj room [ALL IS VANITY] Ver.3
時々、ヤフオクで見かけるこの手の新しい6BM8ですが、Blackburn工場製ではないという理由で偽物扱いされるのか、箱は新ロゴで真空管本体は旧シールドがプリントされているのが怪しまれているのか不明ですが、偽物と感じている人が多いようです。
ebayでよく使っているイギリスのtubeショップの人に質問をしたことがあります。
ムラード社6BM8の場合、旧シールドロゴの白ラベル、黄ラベル、新シールド白ラベルがあるそうです。
その時のメールを要約すると
・黄色ラベルはある時期に生産された物のみでBlackBurn工場製しか見かけたことがない。
・旧ロゴの白ラベルはBlackburn工場以外にもドイツ等からOEMを受けた6BM8等も見かける。
・旧ロゴの白ラベルはBlackburn工場が多いがそれ以外のムラード製も見かける。
・新ロゴの白ラベルはBlackburn工場が多いがそれ以外のムラード製も見かける。
・オーストラリアンムラードはオーストラリア製で旧白ロゴをプリントした物が多いが詳細は分からない
みたいな感じでした。
私が入手したMullard製のこの手の6BM8はどれもエッチングコードが不明確なのは気になるところです。
4本入手し、まともに読めた物はありません。よーく見てWhyteleafe工場ではなかろうかという程度ではあります。
しかし私はWhyteleafe工場製であると信じてます(^^)
ヤフオクではMullardでBlackBurn工場製以外は偽物申告されたり、TELEFUNKENでRFTやEI製を偽物申告されたりしますが、これは偽物ではなくOEMを受けた各メーカが出荷した物だと思われるので本物でしょう。
偽物というのは、少し前によく見かけたロシア製EL34に誰かがTELEFUNKENのマークを付けて売っていた真空管のような物を指すのだと思います。
真空管の歴史・読み物はこちらからそうど → 【真空管 歴史】


2件のコメント

  1. 80年代でしたら豊富に本物のマラードやテレフンケンが安価で入手できましたので、2年ぐらいで球を入れ替え
    てましたけど、今となっては自分でテスト回路を組んで選別しないと性能確保できません。
    特に60年代の軍管なんかのストックは十分エージングせんとねぼけた音ですね。オシレーターなんか5千円ぐらいなんでたいした投資ではありません。

    1. eBayが一般化する前やヤフオクで転売屋が増える前までは比較的安く入手できましたね。
      eBayで球を売っているヨーロッパのお店は親切な出品者が多く大量出品されているTELEFUNKEN EL156の特定ロットでは特殊なエージングが必要等も情報も頂けていました。
      最近はeBayも使っていませんので状況は分かりませんが、いい話は聞かなくなりました^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください