日立 ベーシックマスタのカタログを借りる その2 (BASIC MASTER 16000)

Last Updated on 2017年9月4日 by kabekin

ベーシックマスタのカタログ類をお借りする機会がありましたので紹介します。
カタログを入手する際の参考にどぞ・・・^^

今回は16ビット関連のカタログを紹介。
ベーシックマスタの16ビット関連情報は少ないと思いますので貴重な資料かと・・・

まずは、

 

レベル3用の16ビットカード MP-1600 新製品情報

MP-1600の定価は8万円

カタログではなく新製品情報なので1枚ものの商品説明です。

裏面に少しだけ説明あり。

この新製品情報からわかること、
・16ビットパソコンとして機能しているときは16ビットCPUがメインプロセッサ、8ビットCPUが入出力を受け持つマルチプロセッサシステムになる。
・表示と入出力機能はレベル3の仕様に基づく。
・128KBのRAMをカード上に実装 (増設できることは書かれていない)
・8ビットパソコンとして機能しているときは16ビットカード上の128KB RAMをバンク切替で使用でき最大316KBまでRAMを拡張できる。
マーク2には拡張RAMカードMP-9718(16KB)が2枚までしか増設できないと思われますが、どうやって316KBまで増設できるんだろう?
この128KB RAMが2枚まで実装できるのかな?
そもそも拡張スロットに刺したRAMカードをどうやってバンク切替するんだろう?動作をご存知の方教えてください^^

動作に必要なシステム構成は、
レベル3本体、
倍密度FDD MP-3550 + I/F MP-1802、
CRT、
だそうです。

この新製品情報にはありませんでしたがベーシックマスタ ソフトプログラム集によると、
ソフト類は、
MA-1600 16ビットカード用 MS-DOS 1.25 + BASIC (2D)
MA-1601 16ビットカード用 MS-DOS 1.25 + BASCOM (2D)
だそうです。

 

ベーシックマスタ1600シリーズ 新製品情報 1982年5月発行

こちらもカタログではなく新製品情報なので1枚ものです。
MB-16001本体 56万円、MS-DOS MA-16001 5万円だそうです^^


標準RAMが320KBで最大576KBまで拡張可能。
CPUは16ビットマイクロプロセッサと書かれているだけで8088とは書いていません^^  (MP-1600も書いてない)

ネットの情報では16000はIBM XTアーキテクチャだと思っていたのでレベル3と全然違うものかと思っていましたが、そうでもないようです。
CRTは15Kcの200ライン、漢字ROMはオプション、フロッピは2Dなどなど レベル3同等の仕様っぽいです^^;;

ベーシックマスタ16000シリーズ総合カタログ

MB-16001とMB-16003をシステム構成別に紹介した総合カタログとMB-16006/7の製品情報。

左は16000総合カタログ、右は高精細モデルの製品情報。
MB-16001 320KB RAM 1デッキ構成 49万円
MB-16003 448KB RAM 2デッキ構成 65万円
MB-16006 320KB RAM 1デッキ構成 52万円
MB-16007 448KB RAM 2デッキ構成 68万円
高精細モデルの詳細は不明ですがシステム構成図からモノクロディスプレイK12-2070P(15Kc用)が消えているので
400ライン対応になっている可能性もあるかも・・・^^;;

総合カタログは全20ページの圧倒的なボリューム。

オプション一覧。

これを見ると型式は違いますが拡張カードを除きレベル3と同じハードかな・・・
と、MB-10006/7の機器構成図を見るとレベル3のオプション型式で書かれていました^^

ということは16000系のオプションとレベル3のオプションは互換性がある可能性が高いです
ミニ・フロッピディスク AD-3555 = MP-3550
標準フロッピディスク AD-3635 = MP-3630
ドットインパクトプリンタ AR-1046 = MP-1041
ドットインパクトプリンタ AR-1055 = MP-1050

ベーシックマスタ16000の全面にある左の空間はやはりペーパホルダでした・・・^^

謎の多いベーシックマスタ16000シリーズの貴重な情報が入手できました。

ありがとうございます^^

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