Last Updated on 2014年9月16日 by kabekin
手元にロジックアナライザの資料が無いか確認してみたところ、インタフェース誌の1980年5月号にロジアナの記事がありました。
トラ技にも少しありましたが、インタフェース誌の記事が読みやすかったのでこちらを参考に弄ってみます。
この記事はタケダ理研 TR-4720を対象とした記事ですが、一般的な説明はどのメーカも同じだと思われるのでSL-4122に置換えて読んでみました。
見た感じではSL-4122の方が少し新しい世代の機器のようです。
広告を抜いていないのになぜか薄っぺらい80/5月号
読み進めて行くとロジックアナライザには「ステートアナライザ」と「ロジックタイミングアナライザ」に分類することができるそうです。
ステートアナライザとはワードデータで信号を見たい場合の応用、タイミングアナライザは各ビットのタイミングを横軸が時間でオンオフとグラフ表示する機能だそうです。
SL-4122を弄ってみると、[DATA]ボタンでデータ画面を出すと[PF1]が1~16ビット目のタイミング表示,[PF2]が17~32ビット目のタイミング表示、[PF3]がステート表示で両方の機能を備えていました。
後はトリガに関する条件を設定するとデータを取り込む準備ができるようです。
ロジアナのトリガ設定は「同期式」と「非同期式」があり、SL-4122にも両方実装されています。
「同期式」と「非同期式」の使い分けを調べると、オシロスコープのように見たい信号の変化でトリガを掛ける場合非同期でトリガチャンネルを指定するようです。
「同期式」は「ステートアナライザ」等で基準信号(E信号等)を元に複数ビットをワードデータで扱う場合に使用するそうです。
今回のように普通に信号タイミングを確認したい場合は「ロジックタイミングアナライザモード」で「非同期トリガ」で使用することで目的達成できそうです。
これを踏まえてSL-4122を弄ってみます。
電源を入れると
[PF1] [PF2] [PF3]でトリガによる機能選択ができるので[PF2]のAsyncronousを選択します。
[PF1]は前回収集画面表示、[PF3]は同期式トリガのようです。
次に入力条件の設定らしき画面が表示されるので「Threshold」「Sampling Mode」「Internalclock」を設定。
スレッショルド=TTLでよさそう
サンプリングモードはサンプルとラッチが選択できるようですがよくわからないのでデフォルトのLatchを使用。
内部クロックもデフォルトで使用→恐らく計測画面の時間選択で連動して勝手に変更されます。
各設定画面は上下左右のカーソルキーで項目を選んで、ファンクションキーに表示されている選択肢を選ぶ操作のようです。
(選ぶことのできる選択肢しか表示されないので親切^^)
次の画面に進む方法がよくわかりませんでしたが「SETUP」ボタンで設定画面を送れるようです。
[SETUP]を押して次の設定画面に移動。
プローブのチャンネル割り当てと信号名が設定できるようです。
変更したい位置にカーソルキーで移動し、アルファベットキーで文字入力できました^^
文字と記号、スペースが入力できます。運用時[Default]を押すと初期化されるので注意^^
信号名だけ入力して[SETUP]を押して次へ、
トリガ設定の画面。
恐らくこの画面の設定がミソなんだと思います。
トリガモードとトリガチャンネルの設定ができるようです。
トリガモードは[Normal][Count][Missing]が選べますが、機能が分からないので ここは「Normal」で使用。
トリガ条件とトリガチャンネルの設定ができるようですが、よくわからないのでデフォルトの[Trigger]でチャンネルのみ指定してみます。
トリガチャンネルの設定は「x」「o」「1」が入力できるようです。
色々弄ってみたところ1=H, o=L, xは無視かな? でトリガ条件が設定できるようです。DL1300等と違い複数のチャンネルを選択できるようで「o」「1」の指定で見たい条件を自由に設定できました
(今回はPSGのバスタイミングなのでBC1とBDIRがHでトリガと設定してみます)
[SETUP]を押して次へ
プローブ設定画面。
特に設定する項目はなさそうですが、プローブ選択を選んでみると「6800」「6802」「6809」「8085A」「Z80」の選択がありますがオプションの専用プローブが必要らしいです。
[SETUP]を押して次へ、
設定画面の1ページ目に戻ったので、設定画面から抜ける方法を調べたところ、[DATA]ボタンで「メモリされている波形画面」又は「取り込み中波形画面」に移動できました。
「REPEAT」「SINGLE」ボタンで測定開始できるようです。「REPEAT」はトリガ条件で連続モニタ、「SINGLE」でワンショットの波形記録、「STOP」キーで取込み停止できるようです。
モニタ、波形記録画面
ファンクションキー[PF1][PF2][PF3]で画面切り替え、[PF5-PF6]で時間軸レンジ切替、[PF7-PF8]で内部クロック選択が切替できます。
内部クロック選択を変更すると時間軸も連動しますが時間軸変更では内部クロックは変わらないようです。
しばらく ごにょごにょ した後、目的のS1用拡張PSG バス制御信号をモニタしてみました
おお!! 素晴らしい、これはデジタルオシロより便利かも・・・
と、基本的な測定は思ったほど難しくなく直感的に操作できました^^
これなら、もっと早く使ってればよかった(^^)