FUJITSU FM-11復旧作戦 その1 6809MPU用ブートをROM保全

Last Updated on 2015年1月22日 by kabekin

メインボードの修復は難しそうなのでAD2とニコイチで動作させてソフト類保全作業に取り掛かる予定です。

目視ではFDのカビが多いのでちょっと心配ではありますが、手元にAD2が無いのでしばし保留中。

という訳で何か今のうちにできることをやっておきたいと思います^^
今できること・・・

それはROMの保全。

6809MPUカードと2HD FDD I/F以外のROMはメインボードに載っているので、とりあえずブートROMから作業開始。
DSC01089
AD2+用のブートROMは「WU11-11」でした。 チェックサムは「E108」
このブートROM、FM-11エミュのようにメモリチェックで >>> が増えていくタイプだと思われます

メモリーチェックが楽しみ^^;;;
2HD FDD I/FカードのROM(UK11-11)ですが、リタイヤ中のAD2もそうですが遮光シールが大きすぎてROMタイプが分かりません・・・
DSC01093
おそらく2716あたりかと思われますが、ちと調べてからコピーします^^
(ご存じの方、是非教えてください^^)

とりあえず、6809側ブートROM保全完了!

11件のコメント

  1. UK11-11 のデバイスは、MB7132E です。
    1024word x 8bit 容量のバイポーラタイプのヒューズROMですので、
    シールを剥がしても窓は出てきません。
    アドレス端子とデータ端子は Intel 2708 に合わせてありますが、
    それ以外の端子は異なるので差し替えはできません。
    また一般のROMライタでも読み書きできないと思います。専用のものが必要です。
    アドバンテストのライターで読み書きできるものがあったかもしれません。
    あと、ヒューズROMですのでバックアップは不要かと思います。
    FM-11のFDCカード上では、この MB7132E をなんとアドレスデコーダとして使っています。
    なので、これの内容をメインCPUから読み出したりはできません。
    アクセスタイム 30ns(TYP)と高速なので、コスト気にせず使ってたのでしょう。
    当時の MOSタイプの UV-EPROM は 350~450ns でしたから、10倍以上高速!
    ちなみに、FM-8 では MB7132E を CRTC のタイミングジェネレータとして使っています。
    (SL11-11)
    by はせりん

    1. 情報ありがとうございます!!
      これはヒューズROMなんですね。
      UV-EPROMでなければデータの消失リスクはないので安心しました^^
      アドレスデコーダということはPALだと思えばFDCカードにあっても不思議ではなさそうですね。
      これが故障した場合PICマイコン等で置換えた方が良さそうな感じです^^
      富士通機はROMなのかPALなのか分からない部品が多いので知識と経験が必要そうです
      奥が深い・・・^^;;;

      1. 訂正情報ありがとうございます^^
        ますます充実していますね。
        今後とも参考にさせて頂きます!

  2. 高速ROMをアドレスデコーダに使うなんて
    S1の高速RAMをアドレスデコーダに使う手法に似てる。

    1. アドレスデコーダだとデータの読書きと違い、速度が必要なので高速デバイスなんですかね。
      運用開始後にI/O番地を大幅に変えたくなった場合はこのようにデコーダをパック化しておくことで、カートリッジ感覚でI/Oデバイスを変更できるアイデアはいいですよね。
      (と言っても、回路を追いかけていないのでどこまで変更できるのかは未確認ですが・・・)

  3. >> これが故障した場合PICマイコン等で置換えた方が良さそうな感じです^^
    さすがにそれはないでしょう。
    元々PALで十分な所に、当時の富士通は(今もですが)PAL作ってなかったので、
    勿体ないのを承知でヒューズROMを使ったのだと思います。
    これの置き換えにはPALが最適です。(アドレスデコーダはPALの最も得意分野)
    10入力8出力のPALがぴったりです。ディレイや入手性は不明ですが。
    >> 運用開始後にI/O番地を大幅に変えたくなった場合はこのようにデコーダをパック化しておくことで、カートリッジ感覚でI/Oデバイスを変更できるアイデアはいいですよね。
    一部で流行した、FM-7シリーズ用FM音源カードの2枚挿し(3枚挿し)のような時には便利ですね。
    このカードの場合は、2枚挿しでフロッピーを8台つなぎたいなんて要求があった際に、このROM
    差し替えで済むので楽ですね。元にも戻せるし。
    >> S1の高速RAMをアドレスデコーダに使う手法に似てる。
    S1にそんな回路ありましたっけ?
    回路図眺めてみたのですが、思い当たり/見当たりませんでした。
    アドレスデコーダ系はすべてゲートアレイ化されてると思ってました。
    FM-8 でも MB7053 というヒューズROMをアドレスデコーダとして使って
    いましたが、FM-7以降はすべてゲートアレイ化されています。
    回路を追えなさ加減は変わりません。(苦笑)
    by はせりん

    1. 富士通はPAL作ってなかったんですね^^
      私はPALを書込む設備が無いのでPALを扱うことが困難です^^;;;
      何か手軽にPALを書込める機器or自作記事が入手できればいいのですが・・・
      拡張ボードのアドレスデコードをワンチップマイコンにしてみたいと思ったのは某マイコンメーカのセミナへ参加がきっかけです^^
      営業担当の方の説明でアドレスデコードにも最適との説明を聞いて便利だと思いました。
      千円程度で組めてロジックはプログラムで自由に組めるし、クロックは20MHzと高速動作が期待できるとの話だったように思います。
      今後自作する拡張機器はPICでアドレスデコード部をパック化してS1/FM両用の機器として自作してみたいのですが、PICの勉強まで追いつきません・・・^^;;
      PIC16F883辺りで何かできないか調べています(^^)
      >S1にそんな回路ありましたっけ?
      S1本体内部のアドレスデコードは全てゲートアレイに入っているようです。
      拡張ボードは相変わらずボード側にデコーダがあってほとんどの場合ロジックICのディスクリート構成っぽいですね。
      DMAカードはPALが多用されているっぽいので、この辺がデコーダかもしれませんが写真での確認なので詳細は不明だったりします^^;;;

  4. S1は1MBの空間をアクセスするためマッピングRAMという高速のRAMを使用していて
    アドレス入力4ビット、データ入出力8ビットで内容を書きかえるにはI/Oポートから
    アクセスするそうです。
    マッピングRAMのアドレスとデータ線はCPUのアドレス線にも接続され電気的スイッチで
    切換えられるようになっている。
    マッピングRAMは常にCPUから見えるところになければならないので$FE00から$FE0Fに
    固定されてるそうです。

    1. やはりそこでしたか。
      その辺りはアドレスデコーダと言うより、DAT(Dynamic Address Translator,
      動的アドレス変換)とかMMU(Mamory Management Unit)と呼んだ方がしっくりきます。
      私のサイトで紹介しています。
      http://www.mindspring.com/~thasegaw/rpcg/os9_mmu.html
      各機種でいろいろ差分があります。
      OS-9を動かすために、かべきんさんが大変苦労されたところです!
      by はせりん

      1. そういえば、S1用のAMRを拡張したに際に苦労したソニーのCXK-5814ですが、その後の確認で普通のHM6116で実験したところ動作OKでした。
        特別高速なSRAMでなくても安定して動作OKのようです。
        CXK-5813が入手できない場合、とりあえずはHM6116でも代替え可能な感じです
        (プロセッサ誌のタイミングより、少し遅延が多い回路になっている影響で動作しているもかもしれませんが・・・^^;;)
        ブログ記事には書いたことが無かったと思うので、ここで書いておこうかと・・
        書いた自分も忘れそうですが^^;;

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