Last Updated on 2014年12月12日 by kabekin
先日頂いた真空管の動作確認 第二弾です^^
大電流 双3極管の6080を2本頂いているので、以前作ったオーディオアンプ用のAVR(電圧調整電源)を物置から持ってきました。
この電圧安定化電源は6BM8パワーアンプ+プリアンプ用に作った物ですが超バブリー仕様です。
コレを作った頃は海外出張が多く日当を当てにしてバブリーにやってしまいました^^
作った時の記録はこちら→
http://asakita.net/kabekin/2011/02/181.html
http://asakita.net/kabekin/2011/08/289.html
パワーアンプ用の球としてはおもちゃレベルの6BM8ですが、その電源として真空管の王様であるEL156をレギュレータ管で使用するという贅沢さがコンセプトの電源です^^
内部を確認してみると一部、部品を外して他に流用してしまっております。
おまけに今回動作確認に使いたい6080部は改造中で一部配線を分解したまま放置中・・・^^
(6080ブロックはPICマイコンでシリアル制御させる予定でした)
操作パネルは各ブロック共通で計装用電源24VのDIで遠隔操作可能です。
3ブロック共通でEL156を使いたかったのですが、
それでは道楽が過ぎるので他のブロックは安い球で構成しました。
各ブロックを紹介すると・・・ (各ブロックレギュレータ管はパラではなく切替式です)
1ブロック目 → 東芝の代表的なパワー管で6GB8をレギュレータにした、
5AR4パラ – 6GB8 – 6DJ8 – 5651 仕様で max300V 150mA AVR です。
2ブロック目 → ULM テレフンケンのEL156をレギュレータにした
5AR4パラ – EL156 – 12AT7 – 5651 – 5651 仕様で max350V 150mA AVRです
出力側ヒューズは0.1Aを付けてEL156に負担をかけないようにライトドライブで優しく使います^^
3ブロック目 → 6AS7Gがよかったのですがスペースが足りないので6080を使用の
5AR4パラ – 6080 – 6AU6 – 0B2 仕様で max250V 200mA AVRです
久しぶりに電源を入れてみると
一部、部品が無いので3ブロック同時の運転はできませんが一応動作しました^^
出力部やモニタ部の部品を外したまま放置状態なので、レギュレータ管を直結してテスト
適当な負荷が無いので電圧を可変しながら0mAと50mAでテストしてみると
minでは146V
maxでは265V
6080は低電圧が得意だと思われるので確かDC100V程度から制御できるように作ったはずなのですが、そこまで下がりません。
既に回路図も設計メモも何も残っていないので詳細は分かりませんが、他の6080や6AS7Gでも同じ傾向なので球の問題は無さそうです。
しかし、電圧調整の制御用に茶ベースのULM TELEFUNKEN EL156 x 2は贅沢だったかも・・・
今思うと ココは黒ベースの所謂81-03等のNクラスでもよかったと思われ、 ちと失敗したかな・・・・^^;;;
ここまで贅沢な部品を集めて作った電源ですが、AVR部は教科書を見ながら自分で設計したものなので実は性能がイマイチなのです・・・・^^;;;
安定化電源は簡単なようで奥の深い回路だということを実感した工作でした。
(精度の良い電圧調整器は良くできた差動アンプが必要です^^;;;)
今となっては分解して別のアンプに作り直した方がいいかも・・・・
頂いた6080も有効的に活用させて頂きます^^
ありがとうございました。
バラしてEL156( ゚д゚)クレ
真空管はほとんど処分したけど、EL156はそれなりに価値がありそうじゃろ^^
相変わらずシンプル機能よりごちゃごちゃ多機能設計が好きなので、こんなことになるんだよねぇ~^^;;;
バラして他の物にするのもいいけど、並列接続で300mA電源に設計し直すと凄そうかも・・・^^
ウチの機械の設計思想「超単機能・超高耐久」と真逆だからねー
イラン機能があると壊れるの早いよ。
6GA4とか6BX7-GTとかEL156とか6GB8とか6L6GCとか貰うよ?
昔から設計思考は真逆だからねぇ~^^
6BM8,6GA4や6GB8はたくさん溜め込んでるけど、6L6GCは最近見かけてないよ・・・
以前、マイコン類と真空管を大量交換してるので特定の球以外はあまり残ってなさそう。
と、いうより真空管自体が物置全部ひっくり返さないと出てきてない状態・・・
(O/Hで預かってるラジオ用の球もまだ出てきてないし)
しかし、EL156は厳しいかも・・・・^^;;;